天園ハイキングコース

天園峠の茶屋1

  • 天園ハイキングコース出入り口(建長寺側)
  • 半僧坊から勝上献へ
  • 勝上献からの眺め
  • 天園ハイキングコース山道1
  • 十王岩
  • 十王岩からの眺め
  • 天園ハイキングコース標識1
  • 天園ハイキングコース山道2
  • 天園ハイキングコース山道3
  • 天園ハイキングコース山道4
  • 天園ハイキングコース山道5
  • 大平山山頂からの眺め
  • 大平山山頂
  • 大平山山頂を振り返る
  • 天園峠の茶屋1
  • 天園峠の茶屋2
  • 百八やぐら
  • 天園ハイキングコース標識2
  • 天園ハイキングコース出入り口(瑞泉寺側)

建長寺・半僧坊大権現から鎌倉最高峰の大平山、そして瑞泉寺へ。

鎌倉にあるハイキングコースで一番長いと言われる「天園ハイキングコース」。ハイキングは長いと行っても1時間半ちょっとで初心者でも◎。たくさんの出入り口を持つ天園ハイキングコースですが、今回はもっともメジャーなである北鎌倉の大寺院・建長寺の境内をスタートして、瑞泉寺に至るコースをご紹介します。

建長寺の半僧坊大権現への長い階段から始まり、十王岩から絶景を望み、鎌倉最高峰の大平山を経て、瑞泉寺へと至る約2時間のコースは鎌倉のハイキングコースの中で最長です。

途中、百八やぐらと呼ばれるやぐら群もこのコースの見どころ。歴史を感じながらの散策はいかがでしょう。それほど険しい道はないのでお子様と一緒にも歩けます。
【コースタイム】
建長寺→(15分)→半僧坊→天園ハイキングコース入り口→(約1時間半)→瑞泉寺→(3分)→もみじ屋

※天園ハイキングコース詳細
天園ハイキングコース入り口→(5分)→勝上献→(10分)→十王岩→(10分)→覚園寺分岐点→(30分)→大平山→(5分)→天園峠の茶屋→(30分)→瑞泉寺

注意事項
・リュックサックなどで両手の自由を確保しましょう
・サンダル、ヒールは避けて滑りにくい靴で歩きましょう

さぁ、天園ハイキングコースへ

①北鎌倉・建長寺からスタート

  • 建長寺・方丈
  • 建長寺・仏殿

天園ハイキングコースのスタートは、鎌倉五山第一位の建長寺の境内から始まります。建長寺へのアクセスは北鎌倉駅からがおすすめ。鎌倉街道にある踏切手前にファミリーマートがあるので、飲み物やおやつを買うならここがラストチャンスです。約15分ほどで建長寺へ到着します。

ハイキングコースの入り口は広い広い建長寺の一番奥にある「半僧坊大権現」から始まっています。総門からだと15分くらいかかるので、まずは旅の安全を祈願するべくお参りに行ってみましょう。仏殿でご本尊にお参りして、法堂で龍の絵を見上げたら、次は方丈へ。内覧が出来るので美しい庭園を見に行きましょう。靴を脱いで上がるので、まったりくつろぐことができます。(UNIQUELY鎌倉「靴を脱いで上がれる鎌倉のお寺特集」

一通り見所を堪能したら、半僧坊大権現へと向かいましょう。半僧坊への道中は、一度公道かなと思われる道へ出ます。途中に建長寺の塔頭がたくさんあり、やはり大きな寺院であることを感じさせます。

②建長寺の再奥、半僧坊大権現へ

  • 半僧坊大権現の鳥天狗たち
  • 半僧坊へお参り

いくつかの鳥居が現れ、その参道を進んで行きます。そしてその先には長い長い階段が待っています。ここがもしかするとこのハイキングコースの一番つらい部分かもしれません…。

最後の階段の手前で上を見上げると、半僧坊を守っている鳥天狗たちに出会います。半僧坊とは半分僧侶の様で、半分普通の人に見えるというお爺さん。建長寺の鎮守としてこの一番高いところに祀られています。ここからは建長寺を上から見下ろすことが出来、鎮守としての役割をしっかり果たしていそうです。相模湾やその先まで見える展望台ともいえる半僧坊。天気が良ければ富士山が見えることもあります。ハイキングの無事を祈願したら、「天園ハイキングコース」の表示を見ながらさらに上へと進みます。

③勝上献から十王岩の絶景ポイント

  • 喚きの十王岩
  • 十王岩付近からの絶景

ハイキングコース入り口の看板からも、さらに急な階段が続きます。5分ほど登れば「勝上献」へ到着です。こちらもちょっとした展望台のようになっています。おそらくここが一番景色が良いのだろう…と思いきや、このコースで一番の眺めはこの先「十王岩」の付近にあるのです。勝上献以降の道のりは、やっとハイキングコースらしい山道になります。どこか鎌倉の切り通しを思わせるような岩がそこら中にあり、歩く人を楽しませてくれます。

10分ほど歩けば「十王岩」です。閻魔大王を含む地獄の番人10人が掘られているらしいですが、風化してしまったのか3人しか確認出来ませんでした。鎌倉時代はこの建長寺の背後の谷底一体が「地獄谷」と呼ばれる死体の捨て場でした。この時代は一般的な庶民の埋葬は行われず、このような谷合いや、浜辺の方に野晒しにされていたらしいです。夜になると、この十王岩は悲しげに喚いたことから「喚きの十王岩」と呼ばれるようになったという話もあります。そう聞くとちょっと不気味な岩ですが、振り返ってみた景色は絶景。すれ違った地元の方が「ここからの眺めが一番いいよ」と教えてくれました。若宮大路が海に向かって真っ直ぐに伸びているのがよくわかります。

④鎌倉の最高峰・大平山

  • 大平山の山頂
  • 大平山付近からの眺望

十王岩を通過し、10分ほど歩くと分岐点へと出ます。「覚園寺」へ立ち寄るのならここを右側へ降りて行きましょう。注意しなければならないのは、最近作られたのであろうこの分岐点の看板よりだいぶ手前に、古い石碑があり「右 覚園寺」と印されています。うっかりここで曲がってしまうと、けもの道のような鬱蒼と茂る草木の間を通って行くことになります。しかも出る先は覚園寺ではなく、二階堂の住宅街です。この道を降りて行くと、途中「朱垂木(しゅだるぎ)やぐら群」と呼ばれるやぐら群が全く人気のない場所にあります。やぐらに興味のある方はこちらに立ち寄ってみても良いかも。

正規ルートでは、分岐点を真っ直ぐ「瑞泉寺」方面へと進みましょう。そこそこ勾配のある岩を登ったり、狭い岩の間を通ったりとなかなかアクティビティなコースとなっています。30分ほど歩けば、急に開けた場所へ出ます。開けた瞬間は、暗闇に光が差し込んで来たかのような開放感。今回のコースの最高峰「大平山(おおひらやま)」へ到着です。標高は152.2メートル。これでも鎌倉市で一番高い場所。たっぷり深呼吸して山頂を堪能です。

⑤ハイキングコースのオアシス・天園峠の茶屋

  • 天園峠の茶屋
  • なだらかな山道

大平山の開けた平地を少し行くと左手にゴルフ場のコースがあります。右手にはハイキングコースで唯一のトイレも。さらに5分ほど行けば昭和の香り漂う昔懐かしい「峠の茶屋」へ到着です。決して綺麗ではない店構えですが、昔の駄菓子屋さんのような懐かしい雰囲気がグッドです。店員さんは年配の方が多くおじいちゃんちに遊びに来たかのような雰囲気さえあります。ラムネ、アイス、ところてんなどが販売中。とても良い匂いがしているおでんがお店の一押しだそうです。

自販機もあるので追加の飲み物を購入して、持参したおやつをポリポリ。「ゴミあったら置いて行って良いですよ〜」と声を掛けてくださり、とても親切。居心地の良さに、しばらくまったりと休憩。体が休まったら、赤い「おでん」ののぼりを左に見ながら、瑞泉寺方面へ出発です。

⑥百八やぐら群で鎌倉らしい景観に出会う

  • 多数見られるコース脇のやぐら
  • 分岐点

峠の茶屋からは、しばらく静かで平坦な道が続き森林浴が楽しめます。天園ハイキングコースの終盤(瑞泉寺に近い方)は「百八やぐら」と呼ばれる、中世の墓地が数多く見られる場所でもあります。正規のルートをずっと進んで行く中でも、多数のやぐらに出会うことができます。

天園から瑞泉寺に至る道のりを途中左手に少し逸れると、「北条首やぐら」と呼ばれる、鎌倉幕府最後の執権・北条高時の首が葬られたと伝わるやぐらがあります。興味のある方はこちらをまわって行っても面白いかもしれません。

ハイキングコースのラストはずっと下り坂が続きます。右側を覗くと崖下に瑞泉寺の墓地が広がっているのが見えます。ハイキングコースの出口は、想像もしなかったの民家の横からひょっこり出てゴールです。

⑦瑞泉寺からハイキングコースを振り返る

  • 瑞泉寺の名勝庭園
  • 瑞泉寺の山門

ハイキングコースの出口を右へ行けば、そこは瑞泉寺の拝観受付です。せっかくなので瑞泉寺にもお参りして行きましょう。

夢窓国師が作った「名勝瑞泉寺庭園」が有名な瑞泉寺ですが、花の寺とも呼ばれ四季を通じて様々な表情を持っています。春は梅、夏は紫陽花や芙蓉、秋は紅葉…、などなど様々なカラーで彩られ来るたびに楽しませてくれます。季節ごとに訪れたい場所の一つです。

一段高くなった場所に瑞泉寺メインの境内があります。瑞泉寺境内から裏山を見渡すと、そこは先ほど歩いてきたハイキングコース。瑞泉寺の山号は「錦屏山」と名付けられており名前の通り、秋には錦織の屏風のように美しい紅葉で境内と周りの山々が彩られます。

瑞泉寺から少し歩くと鎌倉宮に出ます。ここから鎌倉駅方面にバスも出ているのでお帰りはこちらから。余力のある人は歩いて帰ってみるのもおすすめです。20分ほどで鎌倉駅に到着します。

天園ハイキングコース・関連スポット

建長寺

建長寺

鎌倉五山第一位の建長寺。広大な境内の再奥からハイキングコースが始まります。

瑞泉寺

瑞泉寺

夢窓国師の作である名勝瑞泉寺庭園が有名な寺院。ハイキングコースの出口はここのすぐ近くです。

鎌倉のハイキングコース

大仏ハイキングコース

大仏ハイキングコース

鎌倉大仏の裏山から源氏山へと続く1時間弱の短いコース。険しい箇所もあり靴やウェアなどの装備はしっかりと。

葛原岡ハイキングコース

葛原岡ハイキングコース

鎌倉大仏の裏山から源氏山へと続く1時間弱の短いコース。険しい箇所もあり靴やウェアなどの装備はしっかりと。

朝比奈ハイキングコース

朝比奈ハイキングコース

鎌倉時代に作られた、鎌倉と横浜をつなぐ重要な「塩の道」。戦時の重要な防衛機構「朝夷奈切通し」もコースの途中に。

(画像)祇園山ハイキングコース

祇園山ハイキングコース

八雲神社の中から東勝寺跡までを歩く一番短いハイキングコース。絶景あり、歴史ありの価値ある30分間。

(画像)衣張山ハイキングコース

衣張山ハイキングコース

金沢街道からお猿畠の大切岸、名越切通しなどを経て大町に至る見所満載のハイキングコースをご紹介。