朝比奈ハイキングコース

朝比奈ハイキングコース

  • 朝比奈ハイキングコース内、朝夷奈切通し
  • 朝比奈ハイキングコースの入り口
  • 朝比奈ハイキングコース、庚申塔
  • 朝比奈ハイキングコース、切通し
  • 朝比奈ハイキングコース1
  • 朝比奈ハイキングコース2
  • 朝比奈ハイキングコース内の大やぐら
  • 切岸に彫られた仏様
  • 朝比奈ハイキングコース出口付近

横浜と鎌倉を繋いだ「塩の道」を歴史散歩。

横浜・金沢区から鎌倉・十二所に抜けるハイキングコースは、鎌倉七口の切通し「朝夷奈切通し」を通過する迫力満点のコースです。鎌倉駅からバスで金沢方面へ向かい、そこから鎌倉側へ戻ってくるのがおすすめのコース。小一時間ほどで歩けるお手軽ハイキングです。

鎌倉時代の物流拠点となった金沢の六浦津は塩の産地でもありました。執権・北条泰時自らが全精力を注いで開通したこの峠道は、「塩の道」と呼ばれていました。かつての主要幹線は当時の面影を感じられる佇まいで現代へと受け継がれています。

途中、沢を歩く場所もあるので前日に大雨が降った時などは泥だらけになることを覚悟した方が良いでしょう。晴天であっても、湿潤な気候でぬかるみの多い場所ですので、必ずスニーカーでのハイキングをおすすめします。

注意事項
・サンダル、ヒールは避けて滑りにくい靴で歩きましょう

朝比奈ハイキングコースへ出発!

①朝比奈バス停からハイキングコースへ

  • 朝比奈バス停
  • 朝比奈ハイキングコース・入口

鎌倉駅東口から京急バス・鎌24系統に乗車し、朝比奈で下車します。道路の反対側へ渡り、バスが来た道を少し戻ると「朝夷奈切通し」の表示があるのですぐに見つけられるかと思います。民家や工場の間を通って行くと、途中にしめ縄の巻かれた大きな御神木を発見。なんだか歴史ある道なのだな〜ということを予感させます。間もなくして山道の入り口へ到着。車止があり、朝夷奈切通しと熊野神社の標識が建っています。

②庚申塔と横浜横須賀道路

  • ハイキングコース内、庚申塔
  • ハイキングコースの上を通る横浜横須賀道路

ハイキングコースを入るとすぐ右手に庚申塔があります。庚申塔は庶民の間で盛んになった庚申信仰によって建てられたもので、当時は村の境目や街道沿いに建てられました。一般的に日本では江戸時代以降のものがほとんどなので、この朝夷奈峠が江戸時代にも機能していた事を伺わせます。ここでは庚申信仰のご本尊である青面金剛や、庚申の「申」に因む「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な三猿が掘られていました。
歩みを進めると、いきなり迫力の地層がみられる断壁が現れます。この壁が支えているのは真上を通る「横浜横須賀道路」。上を車で通過した事はありますが、まさか直下がこんな景色になっているとは驚きです。

③小切通し

  • 朝比奈の小切通し
  • 朝比奈ハイキングコースの荒々しい岩肌

ぬかるんだ道を補正するために多数の土嚢が積まれた道を歩いて行きます。前日に雨が降っていたこともあり、道を選ばないとかなり泥だらけになります。静かな森の中を進む事5分ほどで、これぞ切通し!といった景色に出会いました。まずここが「小切通し」と呼ばれる地点で、わりと狭い道になっています。両サイドが垂直に断ち切られていて、壁の高さもかなりのものです。荒々しい岩壁の隙間をぬって、シダなどの植物が葉を茂らせています。このあたりの壁の高い所に、いくつかの「やぐら」を確認出来ました。

④大切通しと熊野神社への分岐点

  • ハイキングコース内、庚申塔
  • 朝比奈ハイキングコース内、大切通し

小切通しからの道も土嚢が置かれていて、きっちりと管理されている道といった印象で歩きやすいです。間もなくして「大切通し」と呼ばれる一際岩壁の高い場所へ到着。見上げる高い壁は壮大なスケールで、他の鎌倉の切通しと比べても規模が大きいのがわかります。大切通しの手前側はちょっとした平場になっています。左手に熊野神社へ分岐する小道があり、標識もあり。熊野神社へはここから片道5分弱なので、寄って見るのも良いですよ。この小道にもやぐらがいくつか見られ、少しひんやりした空気感です。

⑤大切通し周辺の遺構

  • 朝比奈ハイキングコース内のやぐら
  • 岩肌に彫られた仏様

大切通しの周辺には、人工的に作られたのであろうものが見られます。城郭を思わせるような垂直に切られた岩壁は、敵を待ち伏せしたのだろうかと思うような空間が出来ています。いつ頃の物かは謎ですが、この壁には仏像の絵が彫られています。また、やぐらと思われる空洞が埋没したかのような空間も見られます。江戸時代まで朝夷奈峠は街道として機能していたと言います。その都度整備がなされて行ったのでしょう。造道供養塔なるものも建てられており、先人たちの苦労の痕跡が見て取れます。

⑥大刀洗川の源流を沢下り

  • 大刀洗川の源流
  • 朝比奈ハイキングコース内、太刀洗川付近

大切通しがちょうど峠のピークあたりで、その先は緩やかに下って行きます。そしてここからがこのコースの難関かもしれません。「大刀洗川」といういかにも鎌倉武士を連想させる川の源流が、この道の上から始まっているのです。土が少なく岩肌の上歩くような格好。雨も降っていないのに、気が付くと足下はしっとりと濡れています。だんだんと水音が増して行き、気が付いた頃には小さな沢の中を下っているような状況になります。当時は馬も滑ったのではないかと心配になるような道です。この難関を突破すると、源流は「川」と呼べるほどに成長して、道の端に沿ってまとまって流れるようになって行きます。ここまで来れば濡れた道も安定し、歩きやすくなるので安心です。最後に三郎の滝と呼ばれる石碑と滝壺までくればゴール。右へ行けば十二所の金沢街道へ出ることが出来ます。

⑤締めに美味しいお蕎麦を

  • ハイキングコース出口近くの「峰本」さん
  • ハイキングの締めに美味しいお蕎麦を

ハイキング後は、金沢街道沿いの十二所バス停前にある蕎麦と懐石料理「鎌倉峰本」さんでランチはいかがでしょう。歩いた後はあっさりつるんと食べれるおそばがおすすめです。懐石料理と聞くと敷居が高いお店かと思いますが、お蕎麦単品メニューもたくさんあるのでハイキング帰りでも大丈夫です。美味しいお蕎麦でお腹を満たしましょう。お店の目の前がバス停なので、ここから鎌倉駅に戻る事が出来ます。駅までのバスの通り道にある、浄妙寺や報国寺に立ち寄るのも良いですね。

朝比奈ハイキングコース・関連スポット

朝夷奈切通し

鎌倉七口・朝夷奈切通し

鎌倉市内とその外をつなぐ重要な陸路の一つだった朝夷奈切通し。港のある六浦とを結ぶとても重要な道でした。

熊野神社

熊野神社

天然の要害「鎌倉」の街を外界とつなぐたった7つの陸路の一つだった朝夷奈切通しの鎮守、「熊野神社」。

鎌倉峰本 朝比奈店

鎌倉峰本 朝比奈店

金沢街道を進み、浄妙寺や報国寺、明王院などをすぎた十二所にポツリと佇む蕎麦と懐石のお店。

鎌倉のハイキングコース

大仏ハイキングコース

大仏ハイキングコース

鎌倉大仏の裏山から源氏山へと続く1時間弱の短いコース。険しい箇所もあり靴やウェアなどの装備はしっかりと。

葛原岡ハイキングコース

葛原岡ハイキングコース

鎌倉大仏の裏山から源氏山へと続く1時間弱の短いコース。険しい箇所もあり靴やウェアなどの装備はしっかりと。

朝比奈ハイキングコース

朝比奈ハイキングコース

鎌倉時代に作られた、鎌倉と横浜をつなぐ重要な「塩の道」。戦時の重要な防衛機構「朝夷奈切通し」もコースの途中に。