鎌倉七口と呼ばれる切通しの一つである「巨福呂坂切通し」。鶴岡八幡宮の西側から北鎌倉を結ぶ主要な道でした。朝夷奈切通しと同様に、北条泰時が執権だった頃に出来た道です。当時の正確なルートは不明で、現在は繋がってはいません。県道21号線が通る「巨福呂坂洞門」を一般に巨福呂坂という事が多いようです。洞門の前には平成5年の石碑があり「巨福呂坂切通しが近くにある事に因んで巨袋坂洞門と名付けた」とある事から、ここが切通しそのものでは無いことがわかります。
当時の巨福呂坂切通しは、北鎌倉側・円応寺のあたりから鎌倉側・青梅聖天社のあたりを繋いでいました。鶴岡八幡宮の西門から路地を入り、登って行った先にあるのが青梅聖天社。そのすぐ下には道祖神や猿田彦大神などの庚申塔が残っており、ここに古道が通っていたことを証明しています。しかし、その先の道が続いていると思われる場所は現在私有地となっているので立ち入る事は出来ません。
青梅聖天社の手前には鎌倉市の「史跡 巨福呂坂」の錆びた支柱があります。その横には、明治45年頃に建設された横須賀水道トンネルが残されています。不思議な存在感のある古びたトンネルは、北鎌倉側の県道21号線に繋がっていますがこちらも現在は通行止めです。
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巨福呂坂切通し(こぶくろざかきりどおし) |
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神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目付近、鎌倉市山ノ内の県道21号線の付近 |
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鎌倉駅西口から徒歩20分。鶴岡八幡宮の西門からは5分弱。 |
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なし。近隣への路上駐車はご遠慮下さい。県道21号線は通行出来ます。 |
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なし。自転車も県道21号線は通行出来ます。 |
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撮影自由 |
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OK |