妙本寺といえば、やっぱりこの雰囲気のある祖師堂を訪れたいですね。まずは、きちんとお参りしてから祖師堂を散策。室内には入れませんが、周りを歩く事が出来ます。
木の暖かみ、差し込む光の感じ…お着物にバッチリの雰囲気です。段差に腰掛けて二天門の広場の方を眺めると、ため息が出るほど素敵な景色。着物を着ると、不思議とピシッと身が引き締まるので、余計に格別な景色に感じられます。この日は真夏日でしたが、祖師堂の日陰になっている部分は風通しがとても良いんです。時間を忘れて、のんびりしてしまう心地良さでした。また、赤いカラーが目を引く二天門もうっとりしてしまう美しさ。こちらも撮影ポイントです。
駅からわりとアクセスの良い妙本寺。駐車場もあるので、着物で訪れる時は車で来るのも良いかもしれません。
緑や苔、階段、建築物…。全部が良い具合に調和して、壮大ではないけれど、こじんまりと鎌倉らしい良い味が出ている場所、といったら浄智寺です。鎌倉時代、北条時宗が若くして亡くなった弟のために建てたのがこのお寺。そんなことに想いを馳せながら、境内を散策してみましょう。和装して歩くとついつい上品に振る舞ってしまう…そんなお寺です。
拝観受付へと続く階段は、とても風情のある場所です。静かな境内の玄関口となっている、絶好の撮影スポットです。欠けたり曲がったり歪んだり。歴史を感じさせてくれます。
境内を順路に従って進んで行くと、やっぱり日本って良いな〜と思ってしまう景色に多数出会うことでしょう。境内の一番奥には七福神の布袋(ほてい)尊が居ます。お腹をナデナデすると元気を分けてもらえる神様なので、ナデナデしたら記念にツーショットをパシャリとしてみましょう。
扇ガ谷の奥の方に位置する海蔵寺は、花の寺・水の寺とも呼ばれるお寺です。こじんまりとした境内ですが、とても落ち着いた雰囲気で境内も綺麗に整備されています。総門の参道は溢れんばかりのハギが生い茂っています。境内に入ってまず目を引くのが真っ赤な傘。和傘とお着物…愛称はバッチリです。
境内の左手に、ちょっと不気味な「十六の井」があります。暑い夏もここでヒンヤリ体験。こちらは貴重な遺跡なので、維持費に拝観料100円を傘の下に置いてから見に行きます。不思議な形のトンネルをくぐると、その先は十六の井ワールドです。ジメジメしていて右側の壁にはコケ科の植物がびっしりと繁茂しています。足下が悪いところもあるので、お着物ではより慎重に…よりお上品に歩きましょう♡
材木座海岸からすぐの場所にある光明寺は、浄土宗の関東総本山である大寺院。大きく壮大な三門と大殿がとてもカッコいいお寺です。浄土宗らしい、オープンなお寺なので大殿の内部も大々的に解放されており、畳の上を歩いて間近でご本尊をお参り出来ます。
着物で畳の上を歩くこともそうそう無いのではないでしょうか?貴重な体験です。大殿の中を歩いて左側へ進むと渡り廊下があり、そこから記主庭園を望みます。7月末、ハスの花が綺麗に咲くことで有名なこの庭園は、池と目の前の建物・大聖閣(たいしょうかく)と合わさって見事な景観。着物でこの景色を眺められるなんて…なんとも贅沢な時間を過ごせます。
光明寺は駅からはかなり離れた場所にあるので、ゆっくりするには穴場かもしれません。大型駐車場もあるので車でも来れます(夏期は半分が材木座ビーチの臨時駐車場になっています)。
鎌倉と言えば、やっぱりここ鶴岡八幡宮。八幡さまは武士の守り神として、武家政治が続いた鎌倉時代から江戸時代の間、代々の将軍から大事にされて来ました。現在も季節を問わず、賑わいを見せる鎌倉屈指の人気スポットです。外国人観光客も多く訪れるので、着物を着ていると声を掛けられることもしばしば。
参道をまっすぐ進むと最初にあるのが、静御前が夫・源義経のために舞を踊ったといわれる「舞殿」です。本殿と同様に鮮やかな赤がカッコいい建物。本殿よりも写真が撮りやすいポイントかと思います(本殿の中は撮影禁止です)。
また、源平池に浮かぶ島・旗上弁財天もお参りしておきたい場所。メインの参道から鳩で賑わう橋を渡って島へと渡ります。鳩は神様の使者として八幡宮では大事にされているのです。旗上弁財天には縁結びのご利益があるという、北条政子ゆかりの「政子石」があります。尼将軍・北条政子にあやかりましょう。
坂ノ下の住宅街の中は、「小径」と呼ぶにふさわしい路地が入り組んでいます。その中を着物で歩くのも御霊神社へ向かう楽しみの一つ。コンクリートで舗装されていない道もあり、中世の様子が浮かんでくるかのようです。住宅街の一角にある御霊神社は、鎌倉権五郎景正を祀る歴史ある神社です。江ノ電が鳥居の目の前を通過することから、鎌倉随一の江ノ電スポットとしても知られています。梅雨時には線路沿いに紫陽花が咲き、江ノ電と紫陽花を同時にカメラにおさめられるポイントとしても大変賑わいます。
手水舎でお清めをすると、着物を着ているせいか普段よりもより身が引き締まります。社殿へお参りしたあとは、裏手に咲いた紫陽花を鑑賞。四季を通じて木陰が気持ちよい御霊神社の境内ですが、着物に負けないくらいの華やかな紫陽花たちが見られるのは梅雨ならでは。
長谷と言えば、大仏様と長谷寺…というほど言わずと知れた有名寺院。赤い提灯が印象的な山門前は、多くの人で賑わいます。紫陽花寺として有名な長谷寺ですが、季節を問わず花で溢れる寺院なのです。綺麗な景色がたくさんある寺院でもあり、着物が映えること間違いなしです。
入り口からすぐの場所にある放生池は、滝があり花が綺麗で鯉が泳ぎ回り…と日本庭園の良さを実感出来る美しい池。外国人観光客からも人気のあるスポットです。着物でのんびり見て回るだけでなんだか絵になります。拝観順路に従い階段を上がっていくと地蔵堂があり、1000体近くのお地蔵さんたちが待っています。手前にいらっしゃる水掛け地蔵さんに願いを込めて、柄杓の水をかけるのも楽しみの一つ。着物だと一つ一つの所作が上品になるのがまた不思議。さらに階段を上がってご本尊の観音様へ挨拶したら、長谷寺の醍醐味である海を眺めにいきましょう。高台から眺める由比ヶ浜はとても気持ちのいいもの。お寺から海を眺められる、鎌倉ならではのおすすめスポットです。
二階堂の奥地にひっそり佇む瑞泉寺は、徒歩だと鎌倉駅から40分程かかる紅葉ガ谷と呼ばれる場所。名前の通り紅葉の綺麗なお寺ですが、どの季節も花を楽しめるお寺です。静かな谷戸に響くのは、鳥の声や木々の揺れる音くらい。現実離れした空間を着物で散策していると、おとぎ話の世界に入り込んだかのような気分です。
大きな木が被さって木陰を作る苔の石段は、とても着物が映えるポイントです。マイナスイオンたっぷり、谷戸特有の湿気とヒンヤリ感を感じます。階段を上がっていくと、風情のある佇まいがとても鎌倉らしい山門が待っています。着物で山門前に立ってみると中世にタイムスリップしたかのような雰囲気に。山門越しに見る庭園もまた美しいものです。境内では夢窓国師の名勝である石庭や季節な花々がみどころポイントとなっています。
鎌倉五山第五位である浄妙寺は、かつては大伽藍を構えた由緒ある禅寺です。この地域は「浄明寺」と名がついていることからも分かるように、最盛期には多くの塔頭を従えていました。山門から真っ直ぐに伸びた美しい石畳の参道では着物がより華やかに見えます。
着物で浄明寺へ来たら、必ず訪れたいのが茶寮「喜泉庵」です。外国人観光客のツアーに組まれることもある「和」を感じられるスポットなのです。着物の「和」×茶寮の「和」を思い切り楽しみましょう。
自然光が優しい畳敷きの店内には緋毛氈が敷かれ、紅色が景観を引き締めます。そこから眺める庭園は、ため息が出る美しさ。そんな茶寮に着物でお邪魔すると、いつもより背筋がピンと伸びる気分。店内で頂けるお抹茶と上生菓子もまた美味なのです。縁側に腰掛けて、水琴窟の筒に耳を傾けてみるのも喜泉庵の楽しみのひとつ。奥深い音色が、現代人が忘れてしまっている「和」のこころを教えてくれるかのようです。
浄妙寺の喜泉庵からさらに上へと向かう道があります。「石釜ガーデンテラス」という素敵な洋館がなんと境内にあるのです。「和」の中にある「洋」なカフェテラス。そこに敢えて「和」の象徴、着物でお邪魔してみましょう。着物で行くとレトロモダンでお洒落な雰囲気をさらに味わえることでしょう♡
石釜で焼くパンが有名な「石窯ガーデンテラス」の人気の秘密は、美しいイングリッシュガーデン。この気持ち良いロケーションで、鎌倉野菜を使ったバーニャカウダやパスタなどの美味しいランチが頂けるのです。訪れた梅雨の晴れ間、入り口前のベンチ周りに広がるのは遅咲きの紫陽花、アナベル。白い可憐な花を付けたアナベルに囲まれて座ってみると、なんだかお姫様気分です。店内は広々としたウッドデッキのテラス席がメインで、季節の花々が咲くガーデンを一望出来ます。まるで海外のホームドラマに出てきそうなテラスでは、着物が異彩を放って目立ちます♡