御朱印と巡る鎌倉十三佛霊。
鎌倉市内で完結する十三佛巡礼の旅。

目次

鎌倉十三佛巡り

  • 鎌倉十三佛巡り御朱印帳
  • 明王院の十三佛御朱印
  • 明王院
  • 浄妙寺の十三佛御朱印
  • 浄妙寺
  • 本覚寺の十三佛御朱印
  • 本覚寺
  • 寿福寺の十三佛御朱印
  • 寿福寺
  • 円応寺の十三佛御朱印
  • 円応寺
  • 浄智寺の十三佛御朱印
  • 浄智寺
  • 海蔵寺の十三佛御朱印
  • 海蔵寺境内
  • 報国寺の十三佛御朱印
  • 報国寺の竹の庭
  • 浄光明寺の十三佛御朱印
  • 浄光明寺の境内
  • 来迎寺の十三佛の御朱印
  • 来迎寺の境内
  • 来迎寺の本殿
  • 覚園寺の十三佛御朱印
  • 覚園寺の境内
  • 極楽寺の十三佛御朱印
  • 極楽寺の山門
  • 成就院の十三佛御朱印
  • 成就院・虚空蔵堂への階段

亡き人を想い、追善のために巡る鎌倉十三佛。

十三仏を参拝すれば亡くなった人の追善になるとされています。
またその事が善行の功徳となり、自らが死んだ後に救済されて来世は善いところに生まれ変わると信じられているのです。
日本全国で古くから十三仏霊場があり、現在でも多くの人が巡拝しています。
仏像さまの優しい表情は、現代の私達にも語りかけるものがあります。御朱印帳を持って、古都鎌倉・十三仏を巡ってみました。

※一番札所から順に必ず巡らなくてはならない訳ではありません。
浄智寺と明王院に専用の御朱印帳があるので、そのどちらかから巡拝するのがおすすめです。

「古都鎌倉 十三彿霊場巡拝」
公式サイト:http://13butsu.net

一番札所・明王院 不動明王

明王院

  • 明王院
  • 明王院の十三佛巡御朱印

賑やかな鎌倉中心部からバスで15分ほど金沢街道を進むと「十二所」と呼ばれる地域に到着します。
ここまで来ると観光客も少なく、視線の先に広がるのは奥に連なる山と住宅街。
鎌倉幕府の祈願所として設立された明王院。
鎌倉十三仏の一番札所に指定されている不動明王さまは、そんな穏やかなロケーションにおられます。

一番札所の明王院を巡拝のスタートとして訪れたので、こちらで御朱印帳を購入しました。
「不動明王」の力強い名が記された御朱印をもらうと、これから始まる小さな旅にワクワクします。
夏の暑い日、お寺の方が恵んでくれた一杯の水のありがたいこと。
「ゆっくり見ていかれて下さいね」という一言に心が和みます。

明王院には五大明王と呼ばれる5人の明王が祀られています。
不動明王を中心とし、大威徳明王、軍荼利明王、降三世明王、金剛夜叉明王の5人です。
明王は特に強い力で導いて救済してくれる神様として人々の信仰を集めて来ました。
かつてはそれぞれ5つのお堂に1人ずつ明王さまが配置されていたそうですが、
今では茅葺き屋根のお堂の中に5人が一緒に納められています。
普段は非公開でお顔を拝む事は出来ないのですが、
毎月28日に行われる護摩法要の時のみ公開されるので出来ればそのタイミングで参拝したいものです。

 

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明王院 拝観時間・アクセス等

二番札所・浄妙寺 釈迦如来

浄妙寺

  • 浄妙寺本坊
  • 浄妙寺・十三佛巡御朱印
  • 浄妙寺本坊2

金沢街道沿いのエリアで人気のお寺のひとつ「浄妙寺」。
境内に茶寮があったり、洋館のレストランがあったりして日本人にも外国人にも人気のお寺。
十三仏霊場の二番札所であるご本尊の釈迦如来さまが本堂におられます。

拝観受付で御朱印をお願いします。
多くの方が御朱印を求めて浄妙寺に参拝するので、御朱印帳と引き換えに番号札をもらいます。
出来上がりを楽しみにしながら境内を散策しましょう。
鎌倉五山第五位である浄妙寺は、かつては大伽藍を誇った大きな禅寺でした。
今でも立派な参道と本堂は健在です。本堂は大きな屋根が印象的でとても立派です。
釈迦如来さまは、奥の方にチラリと姿を確認出来ます。南北朝時代の作といわれる木造の坐像です。

お寺の女性職員に書いて頂いた御朱印は、
女性らしい美しいけれど力強さも感じられる書でした。
個人的に十三仏で一番好きな御朱印です。

 

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浄妙寺 拝観時間・アクセス等

三番札所・本覚寺 文殊菩薩

本覚寺

  • 本覚寺1
  • 本覚寺の十三佛巡御朱印
  • 本覚寺2
  • 本覚寺3
  • 本覚寺4

鎌倉駅東口から徒歩数分、郵便局の裏手にある本覚寺。
日蓮宗の寺院で、「東見延」とも呼ばれ日蓮の分骨堂がある由緒あるお寺。
最近改修工事の終わった本堂もとても立派です。そんな立派なお寺にも関わらず、自由な雰囲気なのが本覚寺の魅力のひとつ。
地元民は駅までの近道として利用しているようで、買い物袋を提げた人が北門から東門へと通り抜けていきます。
「日朝さん」と呼ばれ親しまれる本覚寺は、地元の日常の景色に溶け込んだお寺なのです。

御朱印は楼門を入ってすぐの受付でもらえます。そんなに混雑する事はないので、すぐに書いて頂けました。
境内の真ん中には広々としたスペースがあり、駅の近くという事を忘れてしまいそうです。
七福神のえびす様が居る事でも有名な本覚寺。
ご本尊は釈迦三尊と呼ばれる3人の仏様。真ん中に釈迦如来さまがいて、左側に脇侍しているのが三番札所となっている「文殊菩薩」さまです。
「智慧」を司る学問の神様とされています。ちなみに仏教における「智慧」とは、「物事を正しく認識し判断する能力」のこと。
なるほど、なんだか総合的に賢くなれそうな予感がします。ありがたく拝んでいきましょう。

 

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本覚寺 拝観時間・アクセス等

四番札所・寿福寺 普賢菩薩

寿福寺

  • 寿福寺の美しい参道
  • 寿福寺の十三佛巡御朱印

駅の西側、扇ガ谷にある静かなお寺です。
普段は公開されていないながらも、山門と参道までは入る事が出来るため、多くの人が訪れる人気スポット。
美しいパターンで敷かれた石畳が印象的で、木々が周囲をグリーンに彩る美しい景観は見る者を魅了します。
タイムスリップしてしまったかのような雰囲気さえ感じさせる雰囲気のある場所です。

本堂の内部が公開されていないため、御朱印をもらうには少し勇気が入り用です。
石畳の参道を先まで進んだら右へ曲がり、一般人お断りの車止の横をすり抜けます。
立派な梵鐘を横目に静かな庭を通り抜けて内玄関のチャイムを鳴らします。
入って良いのかなぁという不安でドキドキしますが、御朱印を頂くことは立派な用事なので大丈夫。
その日は御住職のお加減が宜しくないとのことで、書き置きの御朱印を頂く事が出来ました。

寿福寺のご本尊も釈迦三尊で、四番札所となっている仏様は真ん中の釈迦如来さまの右側に脇侍する普賢菩薩さまです。
木造で三尊ともに神奈川県文化財に指定されています。
普賢菩薩さまは、どこにでも現れて慈悲を持って人々を救ってくれる仏さまであるとされています。
境内非公開のため、残念ながら直接拝める事はあまり無いでしょう。
GWやお正月などに特別公開される事があります。
簡単には境内に入れない特別さが、寿福寺の魅力をさらに高めているように感じます。

 

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寿福寺 拝観時間・アクセス等

五番札所・円応寺 地蔵菩薩

円応寺

  • 円応寺1
  • 円応寺の十三佛巡御朱印
  • 円応寺2

北鎌倉の大寺院・建長寺の向かい側に、ちょこんと佇む小さなお寺が円応寺です。
小さなお堂の中に入ると、迫力満点の地獄の番人たちがお出迎えしてくれます。
実はこの円応寺、十三仏巡りを深く知るためにはとても重要なお寺なのです。

円応寺にいる地獄の番人は、中国の唐の時代に成立した仏教における死後の世界の「十王」という10人の審判のことです。
亡くなった人は初七日から三回忌までの10回の忌日に十王からそれぞれ審判を受けるというもの。
日本では平安時代に十王思想が広まり、十王とはあの世とこの世を繋いでくれる仏が変化したものと考えるようになりました。
鎌倉時代になってそこに3つの忌日が加えられて、十三王すなわち「十三仏」となりました。
円応寺の十王はどの王も迫力があり見応え十分です。特に真ん中におられる閻魔大王さまは、笑っているような怒っているような大迫力の赤いお顔。
五番札所の地蔵菩薩はこの閻魔王像のことです。地蔵菩薩は閻魔王の化身といわれているのです。

地蔵菩薩といえば「お地蔵さん」で有名なので、最も有名な仏さまともいえるでしょう。
日本では道端によく祀られていますよね。大地がすべての生命を蔵するように、すべての生命を救って下さる事から「地蔵」という名が付いたと言われています。
とにかくどんな人でも救ってくれるありがたい地蔵菩薩さまです。

 

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円応寺 拝観時間・アクセス等

六番札所・浄智寺 弥勒菩薩

浄智寺の十三佛巡御朱印

  • 浄智寺
  • 浄智寺の十三佛巡御朱印
  • 浄智寺2
  • 浄智寺3

鎌倉十三仏の中で、北鎌倉の寺院は円応寺と浄智寺の2つです。
浄智寺はこじんまりしていますが鎌倉らしさが凝縮された雰囲気のあるお寺。
質素ながらも自然が調和した美しさは鎌倉ならではといえるでしょう。
かつては鎌倉五山第四位に列せられるほど栄えた寺院でした。

御朱印は鐘楼門に向かって右側に進んでいった、書院や庫裏の建物で頂く事が出来ます。
こちらは拝観経路に従っていくと一番最後に通る場所です。
少し逆走する形にはなりますが、先に御朱印を頂いてから鐘楼門前に戻って境内をまわっても良いでしょう。

鐘楼門をくぐった先には広いスペースがあり、曇華殿(どんげでん)と呼ばれる仏殿が建っています。
ここに六番札所の弥勒菩薩さまがおられます。浄智寺のご本尊は通称「三世仏」と呼ばれ、過去・現在・未来を表す三人の仏さま。
それぞれ阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒菩薩です。未来を表す弥勒菩薩さまは未来仏ともいわれ、釈迦の後を継ぐものと約束された菩薩です。
釈迦が亡くなってから56億7千万年後に悟りを開いて仏となり、人々を救済するのだそう。
とても果てしない年数ですが、仏教というものは奥深いなあと三世仏を拝みながら染み入るものがありました。

 

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浄智寺 拝観時間・アクセス等

七番札所・海蔵寺 薬師如来

海蔵寺

  • 海蔵寺の薬師如来様
  • 海蔵寺の十三佛巡御朱印
  • 海蔵寺の境内

扇ガ谷の奥地にひっそり佇む海蔵寺は、山に囲まれた谷戸にあります。
谷戸ならではの湿潤な気候が生んだ苔や木々の緑は、他の追随を許さない美しさです。
鎌倉一美しいといわれる海蔵寺の庭は、ご住職自らの日頃のお手入れの賜物です。

七番札所の海蔵寺のご本尊・薬師如来さまは本堂の手前にあるお堂に祀られています。質素な建物の中には派手な装飾などは無く足下は土間で、シンプルに仏像さまのみが並びます。一番真ん中に居る薬師如来さまは名前からも想像出来るように、病気に苦しむ全ての人を救済してくれる仏さまです。多くの如来さまは死後に救済してくれる場合が多いのですが、薬師如来さまは現世で救って下さる事から人気があります。

海蔵寺の薬師如来さまには秘密があり、よくみると胸の辺りに扉があります。その中に「啼薬師(なきやくし)」と呼ばれる薬師さまのお顔が入っているのです。南北朝時代の住職・空外が赤子の泣き声を頼りに掘り起こしたところ、出てきた仏面だという言い伝えが残っており、この事から子育ての御利益があるとされています。胎内仏ともいわれ、61年に一度しか開帳されません。次は2058年頃だそうですよ。

 

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海蔵寺 拝観時間・アクセス等

八番札所・報国寺 観世音菩薩

報国寺

  • 報国寺の竹の庭
  • 報国寺の十三佛巡御朱印
  • 報国寺の境内

鎌倉で「竹の寺」といえば、言わずと知れた報国寺。
日本らしさを感じられる鎌倉屈指の人気スポット。
孟宗竹の生い茂る庭では休耕庵にてお抹茶と干菓子をいただけます。
聞こえてくるのは鳥のさえずりと水の音。
竹林が作り出す緑と青の色調が作り出す空間は涼しげで、心を洗って整えてくれるような気がしてきます。

竹の庭ばかりに注目しがちな報国寺ですが、せっかくの十三仏巡りなのでご本堂にも注目してみましょう。
ご本尊には釈迦三尊が祀られていますが、十三仏の八番札所になっているのは観世音菩薩さまです。
人々を救う時に三十三の姿に変身して救済してくれます。

御朱印は本堂横の竹の庭拝観口で頂く事が出来ます。
人気寺院とあって、真夏の平日でも待ち時間が必要でした。
「御朱印帳こんなに溜まっちゃってるから、ゆっくり見学してきて下さい〜」と、受付の方はてんてこ舞いでした。
番号札を受け取ったら竹の庭でお抹茶でも頂きながらのんびりしましょう。

報国寺で頂ける十三仏の御朱印には「南無観世音」と記されています。
また、三十三観音の十番札所にもなっているため、こちらは「聖観音」。
どちらも観世音菩薩さまのことを表しています。

 

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報国寺 拝観時間・アクセス等

九番札所・浄光明寺 勢至菩薩

浄光明寺

  • 浄光明寺の竹の庭
  • 浄光明寺の十三佛巡御朱印

鎌倉駅西側、扇ガ谷のほとんど観光客が来ない穏やかな地域に浄光明寺があります。
扇ガ谷はお洒落なお店が立ち並ぶ地域もあれば、閑静な住宅街が広がる地域も。
「谷」という名前の通り、山沿いの地域は谷戸となっており、ジメジメとした湿潤な気候が特徴的です。
浄光明寺も山に寄り添って建てられた、そんなお寺のひとつです。

山門を入った先には、広い空間があり、綺麗に整えられた庭。
周りに本堂、庫裏、不動堂などが配置されています。
御朱印は本堂左手にある庫裏のチャイムを鳴らして、頂く事が出来ます。
本堂右手を進むと階段があり、一段高くなった平場に仏殿が建てられています。
普段はここから先は立ち入る事が出来ません。
仏殿の隣に建てられた収蔵庫にご本尊が納められています(仏殿と収蔵庫は木曜・土曜・日曜のみ拝観が可能)。

収蔵庫に納められたご本尊は、国の重要文化財に指定されている阿弥陀三尊。
3人のうちの右側の勢至菩薩さまが十三仏の九番札所となっています。
亡くなった人を極楽浄土へと導いて救ってくれる阿弥陀三尊。
勢至菩薩さまは物事を正しく見極める智慧を持ち、阿弥陀如来さまと共に極楽浄土へと導いてくれます。
国の重要文化財ですから、十三仏巡りを機に是非拝観したいものです。

 

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浄光明寺 拝観時間・アクセス等

十番札所・来迎寺 阿弥陀如来

来迎寺

  • 来迎寺
  • 来迎寺の十三佛巡御朱印
  • 来迎寺の境内

鎌倉のシンボル、鶴岡八幡宮の裏手側にあたる西御門。
学校があったり閑静な住宅街が広がる地域の奥地に来迎寺があります。
境内に上がっていく石段はかなり新しいもので、綺麗なお寺といった印象です。
目の前にある八雲神社が古いものなのでよりそのように感じるのかもしれません。
来迎寺は1293年に起きた鎌倉大地震で甚大な被害を受けた西御門の村人を供養するために、一向上人によって建てられたお寺です。

綺麗に整えられた階段脇には夏にはフヨウの白い花が咲いていました。
花を眺めながら進むと、正面に本堂があります。
本堂には「鎌倉で最も美しい仏像」とも呼ばれる如意輪観音さまや、十三仏の十番札所であるご本尊の阿弥陀如来さまが祀られています。
普段は拝観出来ませんが、希望者は200円で内覧も可能。
不定期で拝観休止しているので、予約しておくと良いようです。

御朱印は本堂手前にある庫裏で頂く事が出来ます。
こちらはとても現代的な建物です。チャイムを鳴らして待ちましょう。

 

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来迎寺 拝観時間・アクセス等

十一番札所・覚園寺 阿閦如来

覚園寺

  • 覚園寺
  • 覚園寺の十三佛巡御朱印

鎌倉一の静けさを誇る寺院といえば覚園寺です。
中心地から離れた場所にあり、鎌倉宮からさらに山間に深く入り込んだ薬師堂ヶ谷と呼ばれる地域にあります。
覚園寺の境内は、愛染堂より奥側は自由拝観が認められておらず、寺院の拝観案内人と共に決められた時間だけ入れるという仕組み。
このような取り組みによって、覚園寺は中世の面影が鎌倉で最も残る境内を維持してきたのです。
他の寺院には見られない、自然のままの緑に包まれた美しい景観は圧巻です。

十一番札所の阿閦如来さまは、自由拝観の出来る愛染堂におられます。
大きな木々が作る木陰が雰囲気のあるお堂。
もともとは明治初期に廃寺となった大楽寺にあったもので、中央に愛染明王、右に不動明王、左に阿閦如来が祀られています。
険しい表情をした二者とは対照的に、阿閦如来さまは穏やかな優しい表情をしています。
阿閦如来さまの語源は、「揺るぎない」「堅固な」ことを意味していて、煩悩に屈しない強い心を持った仏さまです。
仏教用語にある「大円鏡智(だいえんきょうち)」(大きな丸い鏡のようにありのままを正確に映し出す如来の智慧)を具現化した仏さまと言われています。
愛染堂にお参りすると、その優しい表情をしっかり見る事が出来るので目に焼き付けましょう。

 

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覚園寺 拝観時間・アクセス等

十二番札所・極楽寺 大日如来

極楽寺

  • 極楽寺山門とフヨウの花
  • 極楽寺の十三佛巡御朱印

長谷から極楽寺坂切通しを超えると、鎌倉中心地とは少し雰囲気の違う極楽寺エリアが広がります。
ドラマや映画のロケ地としても使われる事の多い江ノ電・極楽寺駅は、一度は目にした事がある方も多いのではないでしょうか。
お寺は駅から橋を渡った向こう側にあります。

茅葺き屋根の山門の脇には入り口と出口が分けられた小さな入り口。
参拝者はここから入ります。美しい桜並木の参道の先に本堂があり、左右に寺務所、庫裏、宝物館などが立ち並びます。
御朱印も本堂向かって左手で頂く事が出来ます。
春先の参道の桜はもちろんのこと、夏になると大きな百日紅のピンクの花が咲き、境内はとても綺麗です。

1259年に建てられた極楽寺は今では一部が残るのみですが、最盛期には49の塔頭を従えた大寺院でした。
新田義貞が攻めて来て鎌倉幕府が滅亡した際に、極楽寺も焼失しています。
その後復興されては衰退を繰り返し、今のようなこじんまりした姿となったようです。
ご本尊は釈迦如来さまですが、本堂内は非公開となっており毎年4月7日から9日の期間だけ内覧が可能となります。
十三仏十二番札所である大日如来さまも本堂に祀られているため、残念ながら直接お顔を見る事は出来ません。
仏教における大日如来さまは、宇宙を表す仏さま。
すべての生命は大日如来さまから生まれたとされています。
超越した存在の大日如来さまのイメージだけを膨らませながら、静かに手を合わせましょう。

 

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極楽寺 拝観時間・アクセス等

十三番札所・虚空蔵堂 (成就院) 虚空蔵菩薩

成就院・虚空蔵堂

  • 成就院・虚空蔵堂へ向かう階段
  • 成就院・虚空蔵堂の十三佛巡御朱印
  • 成就院の境内

鎌倉十三仏巡りのラストを飾るのは紫陽花が有名な成就院。
極楽寺切通しのちょうど頂点に位置する山門前から見る由比ヶ浜は絶景です。
最近では恋愛成就の御利益がある不動明王さまも人気。
御朱印を頂けるのはこの成就院なのですが、
十三番札所の虚空蔵菩薩さまがいらっしゃるのは長谷方面に極楽寺坂を降りたところにある「虚空蔵堂」です。
御朱印をもらったらこちらに参拝しましょう。

「虚空」とは宇宙空間のような無限の広がりを持つ事を意味します。
そんな無限の蔵から知恵や慈悲を人々の願いに応じて分け与えてくれるのが虚空蔵菩薩さまです。
頭脳明晰や成績向上といった御利益があるといわれ、縁日は13日。
成就院では数え年13歳を迎える子供たちが、毎年3月13日から5月13日の間に参拝すると、
益々の知恵と福寿を授けて頂ける「十三参り」という行事を行っています。

鎌倉十井に数えられる「星の井」から見上げると、
「虚空蔵菩薩」と力強い印字が目立つ白いのぼりがいくつも立てられています。
星ノ井寺とも呼ばれる虚空蔵堂は、お堂自体は普段は無人なので気軽に参拝が可能です。
虚空蔵菩薩さまはお堂の中におられ、1月5月9月の13日にご開帳されています。
虚空蔵堂は歴史的には鎌倉幕府よりも遡った奈良時代に、高僧・行基によって建てられたのがはじまりです。
虚空蔵菩薩さまも行基作と伝わる歴史あるありがたい仏さま。
千年以上前の遥か昔に思いを馳せながら、故人を偲ぶ小さな旅は虚空蔵堂にて締めくくりです。

 

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虚空蔵堂(成就院境外仏) 拝観時間・アクセス等

鎌倉十三佛巡り お寺マップ・一覧リスト

 

明王院

十三佛 一番札所
明王院

元寇を退けたい幕府の願いを叶えたとも言われる、祈願の為のお寺。鎌倉幕府鬼門の方角に建てられています。

浄妙寺

十三佛 二番札所
浄妙寺

鎌倉五山の第五位「浄妙寺」。格式高い臨済宗のお寺ですが、境内には洋風のレストランもあるんです。

本覚寺

十三佛 三番札所
本覚寺

鎌倉七福神、恵比寿様がいらっしゃる本覚寺。恵比寿様は耳が遠いようなので、ドラを鳴らしてお参りします。

寿福寺

十三佛 四番札所
寿福寺

鎌倉五山第3位。境内裏手の墓地には北条政子と政子の子であり鎌倉幕府第三代将軍源実朝のお墓があります。

極楽寺

十三佛 五番札所
円応寺

ここ円応寺には笑い閻魔ともよばれている運慶作と伝わる閻魔様が鎮座していらっしゃいます。1250年創建。

浄智寺

十三佛 六番札所
浄智寺

緑や苔、階段、建築物…全てが良い具合に調和した趣のあるお寺。鎌倉七福神の布袋さんがいらっしゃいます。

成就院

十三佛 七番札所
海蔵寺

藁葺き屋根の庫裡と山々に抱かれるようにして佇む境内に立つとまるでタイムスリップしたような錯覚に。

報国寺

十三佛 八番札所
報国寺

ミシュランガイドで観光スポットとして星ももらった「報国寺」竹の庭を眺めながらいただくお抹茶は格別です。

浄光明寺

十三佛 九番札所
浄光明寺

鎌倉時代中頃から南北朝、室町時代と激動の時代とともにあった浄光明寺。足利尊氏と縁のあるお寺。

来迎寺

十三佛 十番札所
来迎寺

鶴岡八幡宮の奥、西御門にある来迎寺は鎌倉十三佛の第十番札所であり、鎌倉三十三観音の第五番札所です。

覚園寺

十三佛 十一番札所
覚園寺

観光客で賑わう寺院とは一線を画したお寺。都会の喧騒を忘れ、気が引き締まる雰囲気の中、ツアー形式で拝観します。

極楽寺

十三佛 十二番札所
極楽寺

極楽寺創建当時、ここはお寺の名前と裏腹に「地獄谷」といわれる場所でした。味わい深い小さなお寺です。

虚空蔵堂

虚空蔵堂 (成就院境外仏)

鎌倉十井の一つ「星ノ井」があり井戸の中の星が辺りを照らした伝説は奈良時代から続く。御本尊は年3回のご開帳。

鎌倉エリア別ガイド