今年の紫陽花速報はこれにて終了です。長い間お付き合いいただきましてありがとうございました。
管理がしっかりなされている寺院や神社では、7月上旬には全ての紫陽花の花を剪定するところが多く、毎年恒例、大事な来年の準備となります。紫陽花剪定の様子はなんだか悲しく寂しいのですが、これもまた7月の鎌倉の風物詩といえるでしょう。場所によっては7月中はまだまだ紫陽花を見かける事も多いかと思います。
いよいよ夏本番、紫陽花が終わると次はビーチが7/1よりオープンし、若者の集う賑やかな季節がやってまいります。しかし、お寺のお花は紫陽花だけではありません。紫陽花が終わる頃には蓮、凌霄花(のうぜんかずら)、芙蓉、桔梗といった美しい花々が咲き始めています。
真夏のお花をめぐりつつ、2018年の紫陽花を楽しみに待ちましょう。
「鎌倉・紫陽花の名所、見どころランキング」はこちら
2017年鎌倉紫陽花速報 インスタでも更新中〜!
UNIQUELY鎌倉公式インスタグラム
2016年の紫陽花の様子はこちら。
2016年紫陽花リポート
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★★☆
7月になり長谷寺は紫陽花の剪定が始まりました。剪定は翌年の紫陽花のためにとても大事な作業です。いわば6月が特別な「あじさい寺」となる長谷寺。通常モードに戻るため、「あじさい路」はもとの「眺望散策路」の表記に戻り、階上から降りるために解放していたトイレ脇からの道もクローズ…と着々と準備が進んでいます。参拝者の入りも落ち着き、朝一番は観音さまの前で読み上げられているお経がよく響いていました。眺望散策路の入り口から登った斜面はまだまだ鮮やかな紫陽花で溢れているだけに勿体無い気もします。作業の方にお話を聞いたところ、週末には全ての花を剪定してしまうとのこと。今日は散策路の上部はほぼすべて剪定済みでスッキリとしていました。これが本当のラストチャンス、あと2日ほどは鮮やかな花を見られるかもしれません。
おすすめ度:★★★☆☆ 色付き度:★★★☆☆
明月院でも剪定が始まりました。フォトスポットとして最も人気のあった石段は全ての花が剪定され、寂しい景色に。石段の手前に落とされたばかりの青い紫陽花たちが積まれていて、ちょっと切ない光景です。それでもまだ、明月院ブルーは所々で楽しむことができますので、まだ見ていない方は今週の平日がラストチャンスかと思います。参拝客も先週まではごった返していてとてもゆったり見ることなんてできませんでしたが、ようやく落ち着いて紫陽花鑑賞が可能になってきた感じがしました。一時は混雑していた境内のお茶どころ「月笑軒」でも落ち着いてお茶を楽しめるのではないでしょうか。ちょこっと紫陽花鑑賞を楽しんだ後は、こちらでお茶をいただくのもオススメです。
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★★☆
長い期間鮮やかに咲き乱れていた御霊神社の紫陽花も、そろそろお疲れモードです。一部剪定も始まっていますが、まだ多くの花が残されています。御霊神社の境内には、見上げないと視界にすべてが入らないほど大きなタブの木があります。高さ20m、樹齢350年ほどと言われ、心地良い木陰を作り出してくれています。その木陰に紫陽花の鉢植えが置かれているのですが、花も終盤とあって渋みのある青や黄緑などの不思議な色になっていてとても惹きつけられました。私も含め、ハイシーズンには線路沿いの花に皆が夢中になっていますが、ふと別のところに目を向けてみると素敵な発見があるものです。江ノ電に夢中のカメラマンの数も、今日はずいぶんと少なくなっていました。ビーチもそろそろオープン、鎌倉の夏本番はこれから始まります。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
7月になり東慶寺でも剪定作業が進んできています。先週美しいとお伝えした山門前の階段では、今週もとても美しい景色を楽しむことができます。特に階段上部の右側に咲く紫色の紫陽花が本当に綺麗です。朝方は雨模様だった鎌倉でしたが、お昼頃には清々しいほどの晴天に変わりました。太陽の光を浴びて生き生きとした紫陽花たちは今年最後の頑張りを見せているかのようです。山門前の階段はまだ剪定していないの数多くの花が残ります。一方、境内の真っ直ぐに伸びる参道はだいぶ剪定が進んでいます。東慶寺では綺麗な花は残してくれているので、景観としてとても美しい様子をキープしています。茶室「白蓮舎」前では花菖蒲も終わり、紫陽花も終わりかけ。そんなこの時期に元気を出してくるのが、終盤に咲き始める「アナベル」という種類の紫陽花です。密についた白い花が美しく、夏の始まりを教えてくれる紫陽花です。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
円覚寺の紫陽花は今日も色鮮やかでとても綺麗でした。まだまだ見頃をキープしています。今日の紫陽花さんぽでナンバーワンの美しさは円覚寺でしょう。多くの寺院で見頃を過ぎ剪定が始まっている7月。円覚寺でもお疲れ気味の花が増えてはきましたが、未だにフレッシュな花も見ることができました。境内のおすすめポイントは仏殿の両サイドにある通り沿い。左側ではブルーの爽やかな紫陽花たちがみずみずしく咲き誇ります。右側の通りは少しお疲れ気味の紫陽花が増えていますが、数多くの花が付いているのでボリューミーで迫力のある紫陽花が楽しめます。北鎌倉の最盛期である6月を過ぎ、子供達の遠足や修学旅行もひと段落したようで、境内は落ち着きを取り戻してきています。暑さ対策だけは忘れずにお出かけすれば、この週末は円覚寺で素敵な時間を過ごせそうです。
おすすめ度:★★★☆☆ 色付き度:★★★★☆
金沢街道沿いにある鎌倉最古の寺院・杉本寺。紫陽花シーズンもこちらの方面はわりと静かで穴場でもあります。7月に入った猛暑の朝、今日も杉本寺は静かに佇んでいました。十一面観音と力強い文字で書かれたのぼり旗がいくつもはためく杉本寺の階段。登った先にまず仁王門があり、赤い顔をした仁王像が睨みを効かせています。その手前でひっそりとに咲いているガクアジサイを発見。お寺の雰囲気にマッチした、おしとやかな紫陽花は雨上がりの境内によく似合います。さらに仁王門の左脇では、雨に打たれた艶やかな紫陽花が。薄紫色の大きな花は、今週中は美しい姿をキープしているでしょう。フォトジェニックな苔の階段を回り込み本堂へ向かうと、その途中でも紫陽花がまだ咲いていました。杉本寺の本堂は、本当に間近で仏像を見られる鎌倉屈指の仏像ワールド。これを体感した後に紫陽花を見るとなぜかとても癒されるものです。
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★☆☆
二階堂の奥地、覚園寺の建つ谷戸は今日の散策でナンバーワンの湿度を保っておりました。陽射しも増しジリジリと焼き付ける太陽に加え、昨日の雨で谷戸特有の湿度は100%…かもしれない過酷な環境のもとフラフラしながら覚園寺にたどり着くと、そこには溢れるように咲く紫陽花たちが。もうだいぶ開花して時間が経っているのでしょうが、その元気の良さはこちらまで元気をもらえる勢いがありました。密に付いた花は元気いっぱい、雨粒が太陽に反射してキラキラしています。門をくぐった先にはハスの大きな葉が見えます。こちらはまだ蕾が1つ2つ付き始めたところで、これから開花していきそうでう。鎌倉で一番静かなお寺とも言える覚園寺。自由拝観できる愛染堂前のエリアでも、今日は貸切。静かな時間を過ごせました。石塔の前に水色の可愛らしい八重咲き紫陽花も見つけました。初夏の鮮やかな緑色に包まれた覚園寺は今日も美しいお寺でした。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
あいにくの雨となった本日の紫陽花の様子をお伝えします。先週ピークとお伝えしていた長谷寺の紫陽花は、またさらに花の数が増えたように感じられます。「あじさい路」では最高の紫陽花散歩を楽しめます。雨の平日朝一番はやはり狙い目だったようで、6月に入ってから最もゆったりと散策を楽しめました。あじさい路の登り口から少し上がった場所から眺めると、斜面一面に広がる紫陽花畑。この様子だとまだまだ今週中は圧巻のあじさい路をキープしてくれそうです。一部、早咲きだった部分の花は剪定が始まっています。長谷寺の紫陽花はとてもよく管理されているので、お疲れモードに入った花はすぐに剪定されている様子です。多くの花が深まってきた色付き加減なので、綺麗で新鮮な花を拝めるのは今週が最後かもしれません。
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★★☆
あじさい寺・明月院の青い紫陽花は、徐々にお疲れモードに入って来ています。まだまだ花の数が増えるかなぁとお伝えしていたのですが、やはり今年は去年より花の数が少なかったのではないでしょうか。それでも幻想的な景色は健在です。今日は朝から雨が降り、傘と紫陽花との共演となりました。雨だから空いているかと思いきや、なかなか多くの参拝者の姿が。傘がぶつかり合ったり、傘を花に当て込んでしまっている人がいて、ちょっと悲しい気持ちになりました。傘が当たるとせっかくの花が痛んでしまうのでその点は気を付けたいところです。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★☆
今週の御霊神社、まだまだ紫陽花と江ノ電を楽しめます。今日は江ノ電ではなく、いつもと違ったポイントから紫陽花の様子をお伝えします。踏切がある西側の鳥居はフォトジェニックなポイントとしてよく取り上げられるので、あまりスポットライトの当たらない東側の鳥居の様子を。すぐお隣は民家なのですが、民家と鳥居の間の紫陽花が今まさにピークです。白い紫陽花がとても綺麗でモリモリと花を付けています。二枚目の写真は踏切内から撮影した線路の様子です。江ノ電が来ると遮断機が下りてしまうので、電車が来ていない時にだけ見られる景色です。咲き始めたのが早かった左側の紫陽花はピンクから紫へと深まり、徐々に先端から茶色になり始めています。色鮮やかな紫陽花と江ノ電のコラボショットが撮れるのも、今週が最後になりそうな予感です。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
東慶寺では山門へと続く階段脇で満開の紫陽花を楽しめます。先週も満開とお伝えしたのですが、さらに花の数が増えていて圧巻の景色となっています。多くの人が足を止めて、雨に濡れた艶やかな紫陽花たちを撮影していました。境内もまた、満開の紫陽花。参道沿いにはいろいろな種類の紫陽花が植えられているので、歩くだけで楽しめること間違いなし。やはりそこまで混雑はしていないので、ゆったりと楽しみたい方には東慶寺がおすすめですよ。本堂前に咲く深みのある紫色の紫陽花は、またさらに味のある色味となっていました。咲き始めのフレッシュさは失ってきていますが、深みの出て来た頃の紫陽花は個人的にとても好みです。この「濃さ」をぜひとも体感しにいってみて下さい。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
こんな紫陽花も北鎌倉で楽しめます。見て楽しい、味わって美味しい。紫陽花モチーフの美しく可愛らしい和菓子が、老舗和菓子店「こまき」さんで6月限定で味わえます。お抹茶とのセットがおすすめです。一息つきたい時に、こんな紫陽花の楽しみ方はいかがでしょう。紫陽花の花びら一つ一つを表現した寒天が、初夏に嬉しい爽やかな味わい。お持ち帰りで紫陽花をお裾分けすることもできます。ただし、テイクアウトは早めに終了してしまうのでお早めにお求めください。生菓子は1個から注文が可能です。あと数日で今年の紫陽花生菓子は終了なので、まだお目にかかっていない方はぜひ。
おすすめ度:★★★★★ 色付き度:★★★★★
北鎌倉駅前の大寺院、円覚寺。駅を降りた多くの人は明月院に向かうため、円覚寺をスルーして行ってしまうのですが、それはなんとも勿体ない。円覚寺は紫陽花を楽しむにはとてもおすすめのお寺さんです。1枚目は境内向かっていちばん右側の通り、ちょうど仏殿の右脇に咲く紫陽花の様子です。紫や青、ピンク、白と実にカラフルな紫陽花が咲き誇ります。ここの紫陽花の凄いところはひとつひとつがとても大きな花である点。さすがは円覚寺の紫陽花、堂々としていますね。また、方丈の入り口前や居士林前でも立派な紫陽花を愛でることができます。まだしばらく満開の紫陽花を楽しめそうな円覚寺でした。
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★☆☆
浄土宗の関東総本山でもある、材木座の海沿いにある光明寺。立派な山門は鎌倉でも有数の規模です。そんな光明寺でも紫陽花が開花中。1枚目は寺務所の脇に咲く紫の八重咲き紫陽花と堂々たる本堂の屋根。あいにくの雨模様で空は暗めでしたが、紫陽花が景色に入るととても華やかになります。光明寺は本堂をいつも解放していて、常に開かれた場所であるという浄土宗の心に通じています。本堂から書院へと続く渡り廊下からは、美しい望記主庭園を望みます。記主庭園の池の周りにも、ピークは過ぎたようですが紫陽花が開花していました。紫陽花からバトンタッチするように、池では大賀蓮(おおがはす)の大きな花が開花中。光明寺の駐車場半分が、材木座ビーチに借り出される季節はもうすぐそこです。
おすすめ度:★★★☆☆ 色付き度:★★★★☆
鶴岡八幡宮から金沢街道を奥へと進むと十二所と呼ばれる地域になります。朝比奈峠の手前に佇む小さなお寺が光触寺です。お寺の関係者しか庭園には入れませんが、お手入れの行き届いたお庭は遠くから眺めているだけでも雰囲気があり美しいものです。お庭の中にも、青いガクアジサイが綺麗に咲いていましたよ。今日は二十四地蔵の御朱印を頂きに行くのが目的だったのですが、お庭の外でも綺麗な紫陽花を発見。門から続く墓所の脇にピンクと紫の美しい彩りを添えています。ちょうど雨が強くなって来ていた頃だったので、思いがけず出会った紫陽花にとても癒されました。紫陽花には不思議なパワーがあるような気がしてきます。
おすすめ度:★★★★☆ 色付き度:★★★☆☆
いつでも賑わう長谷寺のお隣にある小さなお寺、光則寺。敷地内に幼稚園もあり、朝9時前に見に行くと登園する親子で賑わっていました。境内の紫陽花のピークは、6月上旬だったようで、「もうピークは過ぎてます」という丁寧な案内まで貼られています。境内裏手にある土牢の手前に毎年多くの紫陽花が開花しているのですが、貼り紙通りもうピークが過ぎてしまってた様子。門前に咲く紫陽花が最も生き生きしていて綺麗でした。境内では紫陽花とバトンタッチして、大きく立派な蓮の花が咲き始めです。存在感のあるピンクの大きな花に雨粒がついている様子は風情があります。夏本番がすぐそこまで来ていることを感じさせますね。とても雰囲気のいいお寺さんなので、長谷寺と一緒にぜひお参りしてみて下さい。
昨日の嵐のような1日から一転、穏やかな朝を迎えた長谷寺の紫陽花たちに朝一会いに行ってきました。木曜日の朝、8時に開門する長谷寺の前には40人くらいの参拝者が並んでいました。この人数でもかなり少ない方です。境内に入れば人が散るので、この時期にしてはゆっくりと見ることが出来ました。観音様にご挨拶を済ませて、いざあじさい路へ。6月も終盤になりましたが、長谷寺の紫陽花はまだまだ衰える様子はありません。先週よりも花の数が増えたように感じられ、今週もさらに見事な美しい花をたくさんつけています。花が最も密集していて綺麗なのはあじさい路の下りの最後の方。上りの途中からもその様子がよく見られます。海が見える位置まであがると、手前にはカラフルな紫陽花、背景には鎌倉の海が写り込んでとっても爽やかです。今年の鎌倉の紫陽花は、花の密集度は長谷寺がナンバーワンでしょう。かなりおすすめです。
相変わらず大賑わいのあじさい寺、明月院。先週から少し花の数が増えたように思われますが、去年と比べると花の数が少ないような印象を受けました。見ごろのピークは持続中で、青に吸い込まれそうな景色は健在です。ですが、どちらかというと花よりも人の波に飲み込まれそう、というのが本音でしょうか。平日でもやはり明月院は混雑しています。それでも土日と比べれば平日はかなり歩きやすいほうだとは思います。昨日の豪雨のせいなのか、花の数が増えたからなのか、紫陽花は通路に頭を垂れるような姿になってきて、大ぶりの花を間近で鑑賞できるのは嬉しいところ。雨上がりの朝は湿度100%なのではないかと思うほどですが、しっとりと濡れた青い花はとても艶やかで風情があります。晴れ続きの梅雨に恵みの雨となったので、紫陽花も喜んでいることでしょう。まだまだ見ごろは続きそうです。
長谷寺からの流れで御霊神社へ。平日の9時前なら人もまばらかな、と思いきや紫陽花ハイシーズンの御霊神社前は多くのカメラマンで賑わっていました。とはいえ、場所取りで争いが起きる程ではありません。ささっと写真を撮って次の人に譲れば平和に撮影を楽しめましたよ。先週から鮮やかな紫陽花が咲き続けている線路沿いは、さらに花の数が増え華やかさが増していました。淡い色から濃い色へと変化した紫陽花は、深みがましてとても綺麗です。待ち構えていると、今日の江ノ電は青色の車両でした。緑の車両ばかり見ていたのでなんだか新鮮です。江ノ電が通りかかると記者会見のごとくシャッター音が周囲に響き渡ります。実は御霊神社の紫陽花スポットは踏切前だけじゃないんです。境内を歩いてみると、薄紫の八重の花をつけた綺麗な紫陽花が社務所の横に咲いていました。社殿の裏手もこれから多くの花が開花しそうです。
先週も紫陽花のピークとお伝えしましたがさらにパワーアップしている今週の東慶寺。入り口前の階段沿いがより一層カラフルに華やかに。1週間前には白い花が綺麗だと思っていた株では、薄い青色に変化し始めていました。どんどん色が変わって行くのが紫陽花の面白いところ。中世の日本人は、紫陽花は色をどんどん変えて気味が悪い花だと言っていたそうです。時代が変わり、移り行くものは美しいと捉えられるようになったんですね。 本堂入り口の濃い紫の紫陽花は雨露がついて色気をまとっていました。雨が少ない梅雨なので、露が付いた紫陽花に今年はあまり出会っていない気がします。東慶寺では今日も穏やかに紫陽花散策を楽しむことが出来ました。それでいて紫陽花がとても綺麗なので、北鎌倉の穴場的なお寺となっている気がしますね。明月院に入る前に心が折れてしまった方は、ぜひ東慶寺に足を運んでみて下さい。
ここ2週間くらい、見ごろのピークを持続させている亀ケ谷坂。昨日の嵐のせいで坂の頂上と木々に覆われた部分は、小枝や葉が散乱して騒然とした風景に。鎌倉側から歩いてくると、そのあとにカラフルな紫陽花たちに会えるのでとてもホッとした気持ちになりました。鮮やかな彩りの「あじさい坂」は今週も健在です。ピンクの大きなセイヨウアジサイと、淡いブルーのガクアジサイがこの「あじさい坂」を主に構成しています。お寺で見る紫陽花は、綺麗とか美しい、という表現が似合うのですが、あじさい坂の紫陽花はなぜか「可愛い」という言葉が似合います。実際、通りかかる人たちもその言葉を口にする人が多いです。彩りがポップな印象だからでしょうか。ピンクの紫陽花がだいぶ紫に近い深みのある色合いになって来たので、来週くらいまでが見ごろのピークになりそうです。
6月の喧騒…と呼んでもいいような賑わいぶりが連日続いている北鎌倉。その中でも建長寺はかなり落ち着いて散策できるお寺といえるでしょう。境内が広いからという理由もありますが、北鎌倉駅から少し離れているためか紫陽花を目当てに来る人たちが建長寺に流れて来ません。ですが、実はとても綺麗な紫陽花を随所で楽しめるのです。先週までもお伝えしていた仏殿、法堂横の大通りでは今日も見事な紫陽花を見ることができました。こんな立派なガクアジサイはそんなに見ない気がします。法堂を左に回り込み、正統院を正面に見ると左手にピンクや紫の大玉紫陽花がたくさん。さらに半僧坊へと向かうと様々な紫陽花が出迎えてくれます。半僧坊の急登手前のまっすぐな参道では、純白の美しい紫陽花が見ごろを迎えていました。写真では分かりにくいですが、その先にも大人しめのガクアジサイが数多く咲いています。まだしばらくは紫陽花散策を楽しめるでしょう。
明治天皇が建てられた「大塔宮(おおとうのみや)」と地域で親しまれる鎌倉宮。鎌倉の中では新しいほうの神社ですが、歴史は南北朝時代にさかのぼります。後醍醐天皇の第三皇子である護良親王が悲しい最期を遂げた場所と伝わり、森の中のを思わせる悠然とした雰囲気を持つ境内。どこかもの悲しさが漂う鬱蒼とした景色です。そんな空間に彩りを添える四季の花々や紅葉が、鎌倉宮の見どころといえます。紫陽花はわりと多くの株が植えられていて、背の高い木々の下でゆったりと花を咲かせています。開花や色付きは、日当りが悪いせいか他の寺社よりも遅い印象です。薄紫の大きな花を護良親王の土牢の近くでみつけました。森の中を歩いているような庭園では、ベンチも設置されているのでカラッと晴れた日にはのんびりくつろいでみるのもいいかもしれません。鎌倉宮のあとは瑞泉寺まで歩いてみるのがこの時期のおすすめです。ゆったりと楽しめる、大人の紫陽花散策へ出掛けましょう。
この時期とても混雑する長谷や北鎌倉とは、また一味違った紫陽花を楽しむことができる瑞泉寺。鎌倉駅から二階堂方面のバスに乗り、バス停「岐れ路」で下車。そこから歩いて5分ほどで鎌倉宮です。そこからさらに10分弱の道のりなんですが、もうここから紫陽花鑑賞が始まります。鎌倉宮の横を通り抜けると、右側に見事に咲き続ける大きくてカラフルな紫陽花。この道沿いは本当に見事です。花の派手さでいえば長谷寺に負けず劣らずなのではないでしょうか。この見事な紫陽花に見とれている間に瑞泉寺に到着です。瑞泉寺の境内は手前に散策路のある庭園があり、ここに紫陽花の株がたくさんあります。山の紫陽花、といったワイルドさのある紫陽花です。階段を上がって境内を歩くと、今度は風情のある大人しめの紫陽花が楽しめます。色々な顔をした紫陽花が一度に見れるという点が瑞泉寺の醍醐味です。メジャースポットはもう飽きた、という方は是非足を伸ばしてみて下さい。まだまだ見ごろが続きそうな瑞泉寺でした。
長谷寺の紫陽花スポット、海を見ながら高台を紫陽花散策できる「あじさい路」では、ついに見ごろのピークが到来しました。斜面いっぱいに咲き誇る色とりどりの紫陽花は圧巻です。花の数もとても多くなってきて見応えがあります。咲き始めは青が多かった印象でしたが、今日は青、紫、ピンク、白。他にもガクアジサイの薄い水色や薄いピンクなど実にカラフルです。あじさい路は多くの人が訪れるため、午前中で既にすごい行列となっていました。紫陽花の開花数に比例するかのように、参拝客の数が増えていくのです。梅雨入りしたとはいえ今年はなかなか雨が降らない好天続き、連日の大賑わいです。今日も10時頃からあじさい路の入場規制が始まっていました。本当に空いている時間に散策したいのなら、開門と同時、平日の朝8時に来てみると良いでしょう。
あじさい寺として有名な明月院。この一週間でまた開花が進み、青い紫陽花に飲み込まれそうな時期も目前になってきました。今日ぐるっと見てきて感じたことは、満開・ピークは来週頃ではないかと思われます。やはり長谷方面と比べると少し遅れてピークがやってくるようです。参拝客の数は既にピークを迎えているので、境内は人でいっぱいです。それでも平日なので、駅まで人が並ぶような事態にはなっていませんのでご安心を。並ぶこと無く、受付から境内に入れました。石段沿いの紫陽花は、まだ花の数が少ないような印象です。本堂に向かって左側の通路沿いでは、大振りの紫陽花が溢れるように元気いっぱいに咲いています。明月院といえば「青」のイメージが強いのですが、それ以外の色の花もとても綺麗です。是非探してみて下さい。
御霊神社も紫陽花の開花がピークを迎えていました。長谷寺から徒歩ですぐにアクセスできる場所にあるため、長谷寺方面からの人の流れが出来上がっていて御霊神社もとても賑やかです。やはり皆さんの目的は、江ノ電と紫陽花のコラボショットを撮ること。線路沿いは場所取り合戦でしたが、みんな大人なので譲り合いながらの撮影会になっていました。線路へ身を乗り出す危険行為をする人が毎年出るようで、踏切の近くには警備員さんが出動していました。マナーを守って楽しみたいですね。江ノ電は左右交互に7分おきくらいでやってきます。先週までは極楽寺方面の紫陽花が綺麗だったので、そちら側に人が殺到していましたが、今週は長谷方面も紫陽花が開花。こちらから来る江ノ電とのショットもみなさん必死に撮っていました。私も便乗して2方向撮影してみましたよ。
人でごった返す北鎌倉の6月。去年はテレビで紹介されたりして東慶寺も大賑わいだったのですが、今年はわりと落ち着いて紫陽花散策ができるお寺となっていました。東慶寺も今がまさに紫陽花の開花はピークです。山門前も色とりどりの紫陽花がみられるようになり、多くの人が足を止めてカメラを構えていました。茅葺き屋根の山門脇に咲く、白い大振りの紫陽花が特に素敵でした。ここから眺めると山門下に咲くカラフルな紫陽花も目に写り込んできて、とても賑やかな景色です。境内に入ると、参道の両脇にも様々な紫陽花が見られてとっても華やか。今日の見どころは、本堂前の紫の紫陽花。「本堂」と書かれた木札の周りを鮮やかに囲みます。東慶寺のご本堂は、周りを取り囲む塀に瓦が付いていて雰囲気が良いのです。紫陽花と調和して上品な和を感じます。しばらく素敵な紫陽花散策が楽しめそうな東慶寺でした。
あじさい坂、今週も開花ピークを継続中です。先週と比べてより鮮やかな染まり具合になった気がします。あじさいは咲いた直後よりも、しばらくしてからの方が深い色になっていくからでしょう。見事なあじさい坂は観光客の間でも人気の様子で、話を聞いているとわざわざこの坂を見るために訪れた方も居るようでした。多くの人が立ち止まって写真を撮っていくので賑やかです。とはいえお寺さんより、ずっとゆったりとあじさい散策を楽しめるのが、このあじさい坂の醍醐味です。古来は北鎌倉から鎌倉に向かう重要な道として多くの人の往来があった亀ケ谷坂切通し。鎌倉七口のひとつで立派な国の指定史跡です。紫陽花を通してより多くの人が行き来する坂になっていました。
長谷方面から少し足を伸ばして極楽寺へ行ってみました。江ノ電の駅名にもなっている極楽寺は、かつてこの地域で栄えた大寺院です。社会福祉事業や道路整備に積極的に貢献した忍性上人の過ごしたお寺でもありました。落ち着いた境内は、夏でも涼やかな木のトンネルが参拝者を出迎えてくれます。写真一枚目のように、紫陽花は山門前で見事に咲いていました。どの花も大ぶりで見応えがあります。山門前がすぐ極楽寺駅なのですが、線路の高架沿いに紫陽花が開花していてこちらも綺麗でした。極楽寺の境内は撮影禁止のためお見せできませんが、境内でもひっそりと上品に咲くガクアジサイを見つけることができましたよ。長谷まで来たのなら、もう一足伸ばして極楽寺も是非覗いてみて下さい。
3年前までは鎌倉の紫陽花といえば成就院、といわれるほど紫陽花が見事に咲くお寺だった成就院。一昨年から、参道の保全工事のため紫陽花の株を全部無くしてしまっています。写真1枚目の右側にもかつては多くの株があったのですが、今では断崖絶壁の道路側に一部の紫陽花が残っているのみです。まとまって咲いている訳ではないので、紫陽花名所といえるほどではないですが、由比ガ浜を望む場所にぽつりと咲く青い花を見つけました。保全工事も一段落した様子だったので来年の今頃にはまた素晴らしい景色を見せてくれることでしょう。東側の門の前には、まとまって咲く大きな紫陽花もみられますよ。紫陽花名所のなごりを残す、成就寺の参道でした。
鎌倉駅の西側、扇ガ谷の奥地に建つ浄光明寺。境内を歩いてみると、山を削り取るように平場を作って上へと敷地を拡張していったことが見て取れます。鎌倉特有の「谷戸」の環境がとてもよくわかるお寺さんです。裏に山を背負っているので緑がたくさん、山と融合したような自然のままの美しさが魅力的です。木曜日、土曜日、日曜日はご本尊が特別に公開されるので立ち寄ってみると、可愛らしい紫陽花も見つけました。梵鐘の前に咲くピンクの紫陽花に、不動堂の前に咲く薄紫のガクアジサイ。紫陽花名所と呼べるほどではないですが、6月の鎌倉の雑踏に疲れてしまったら、浄光明寺のようなゆったりとできる穴場のお寺へも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。意外と一輪の花に癒されることもあるものです。
いよいよ長谷寺の紫陽花が本気を出し始めました。長谷寺の紫陽花と言えば「あじさい路」。こちらの花たちはこの一週間で、黄緑からパステルカラーへと一気に色を変化させました。この時期の淡い配色が個人的にはとても好みです。紫系の花と青系の花が特に目立っていました。どちらもとても大振りで派手な紫陽花です。紫陽花の色付きに比例するように、参拝客も続々と増えて、ついに入場制限のテントが設けられました。整理券を配って混雑を緩和しているのですが、月曜日の14時頃にはもう入場制限は解除されていました。意外とお昼過ぎは狙い目かもしれません。写真の二枚目は、あじさい路の入り口付近に咲く、様々な種類の紫陽花です。鉢植えが並べられていて、可愛らしい花がたくさん見られます。
あじさい寺・明月院ではこの一週間でだいぶ開花と色付きが進んでいます。長谷地域に比べると少し進度が遅い様子ですが、確実に景色の中に青色が増えてきています。一枚目の写真は、写真ポイントとして人気の高い石段沿い。先週は色付いているのは小さな花ばかりでしたが、頭一つ出たように咲く大きな花が目立ち始めました。花びらの先の方が水色、グラデーションのように中心に向かって淡い色になっていて可愛らしい紫陽花です。また、本堂後庭園では花菖蒲がほぼ満開になってきました。今週行かれる方は、見事な景色なのでお見逃し無く。参拝客の入りもずいぶんと増え、月曜日でも日中は駅から明月院までの道のりに、常時人の流れがあるという状況になっています。ゆったりと楽しみたいなら、平日の開門してすぐか閉門間際が意外と狙い目です。
御霊神社は今週になり見頃となってきました。線路の向こう側に咲くピンク系の紫陽花たちがとてもカラフルで元気いっぱいです。手前に咲く細かい白い花をつけた紫陽花はアナベルでしょうか、上品な花です。今日は私が訪れた昼下がり、江ノ電が来るタイミングで大勢の人たちが一斉にシャッターを切っていました。フォトジェニックスポット、さすがの人気ぶりです。この場で小耳に挟んだ話では、午前中の方が日の差し具合で良い写真が撮れるのだとか。次は午前中の様子もレポートしようと思います。七部咲きぐらいだったので、見ごろのピークはこれからになりそう。まだまだ紫陽花鑑賞が楽しめそうです。
東慶寺の白蓮舎、ご存知でしょうか。期間限定の東慶寺のお茶処となる茶室です(現在、〜6/18まで営業中。月曜火曜は定休日。)。その白蓮舎の前に一斉に紫色の花菖蒲が咲き始めました。先週はほぼつぼみだったのでびっくり。花菖蒲と紫陽花のツーショットが拝めるのが松ヶ岡宝蔵の前の当たりです。紫陽花の後ろ一面に菖蒲畑が写り込み、とっても鮮やかな景色となっていました。また、山門前の階段に咲く大振りの紫陽花も、徐々に色付いてきて爽やかな水色です。先週もお伝えした黒姫アジサイは引き続き見ごろを持続させていますよ。その他にはイワガラミが本堂裏手で見ごろに、境内奥に向かう右側の岩壁ではイワタバコが見ごろに。見どころ満載の東慶寺です。
先週は単色に近かった、史跡・亀ケ谷坂切通し。一週間で色付きが進み、「あじさい坂」が楽しめるようになってきました。薄く色付いた水色のガクアジサイが見事に片斜面に広がっています。例年だと、今後徐々に濃い色に変化していくはずです。今の時期は小学生の遠足がピークのようで、元気よく切通しから北鎌倉へと連なって抜けていきます。山に寄り添うような亀ケ谷坂の斜面では、よく見ると多くの虫たちも活動していました。ミツバチが紫陽花をパトロールして必死に蜜を集めていたり。足元を見ると切り株に小さなバッタも発見。小さな生き物たちが息づく、初夏の切通しでした。
鎌倉五山第一位の大寺院・建長寺も、紫陽花が多く見られるお寺なんです。ふらりと訪れると、大振りの紫陽花が数多く開花していました。建長寺では、様々な色の紫陽花が見られるところが醍醐味です。今日も紫、青、白、ピンク、多くの色をみつけました。まだまだ咲き始めなので、どの花も淡い色合いのパステルカラーでメルヘンな印象。大寺院の重厚感にメルヘンな彩り、というのも良いですね。唐門から山門へと続く大通りでは、紫色の花が順調に色付いています。ここからは金色に輝く唐門がよく見えるおすすめ紫陽花スポット。また、塔頭・天源院では青色の紫陽花が楽しめ、こちらもオススメです。
先週よりも賑わいを増している長谷寺。紫陽花の開花とともに、訪れる参拝客の数も徐々に増えてまいりました。階上へと続く緑の木々に覆われたトンネルは、黄色に近かった若葉から深みのかかった緑へと変化してきています。高台となっている「あじさい路」では、先週よりあきらかに色付きが進んでいました。まだまだ緑色の花が主ですが、淡いパステルカラーを纏った花が増えています。ガクアジサイが咲き始めたと先週お伝えしましたが、今週はセイヨウアジサイが多く色付いたように感じられます。斜面を見渡すと、ポツポツと青色をした花がだいぶ目立っています。午後に訪れると、由比ヶ浜が光に反射してとても気持ち良い景色。今週は紫陽花散策が楽しめる時期になってきたといえそうです。
紫陽花寺、明月院。明月院と言えば、ほとんどの花がヒメアジサイの青色。先週は緑の花ばかりだとお伝えしましたが、今週は青い花が増えてきましたよ。また、開花していなかった花も咲いてきたようで、石段沿いは花が目立つようになってきました。時々綺麗に咲いている花を見つけて嬉しい気持ちになります。まだまだその程度ですが、既に紫陽花を楽しむことができるくらいには開花しています。参拝客はまだ少ない印象でした。ゆったり楽しむなら今週は狙い目かもしれません。ちなみに5月中までは拝観料が300円で、6月はハイシーズンということで500円になりますのでお間違え無く。本堂後庭園も特別公開中で、鮮やかな花菖蒲を楽しめますよ。
江ノ電沿いの紫陽花スポット、御霊神社では線路沿いの紫陽花たちが色付き始めました。まず染まり始めたのが、トンネルの手前、線路の向こう側です。つまり一番遠い場所であり、近くで写真に納めるのが難しい場所なのですが…。全体的にピンクの花が多いようで、ピンク系の淡いパステルカラーのグラデーションのように見えて可愛らしいです。線路の神社側では白いガクアジサイが開花し始めています。先週はまだ黄緑色の花だったので、順調に開花が進んでいるといえそうです。見ごろとしてはまだ少し先になりそうな印象でした。今日は紫陽花の写真を納めるために来ている方もチラホラ。江ノ電とのコラボショットを納めるにはしばらく待ってみると良いでしょう。日中は12分に1本の間隔で電車が運行しているので、わりと頻繁に電車が通りますよ。
東慶寺では、山門の手前にあるギャラリーの前に咲く柏葉アジサイが見ごろになってきています。この紫陽花はブドウの房のように円錐状に花をつけるのが特徴で、一見、紫陽花かな?と思いますが、立派な紫陽花の仲間です。葉の形が柏の葉のようであるためこのような名前が付いています。よく見るとまだつぼみも多いですが、丸い花びらをした可愛らしい花がとても目立ちます。山門沿いの階段に咲く紫陽花もようやく色付き始めました。花びらの先の方から徐々に色がついてきている様がわかります。パステルカラーが楽しめるのも咲き始めの良さですね。東慶寺ではもうひとつ、紫陽花の仲間である「イワガラミ」が本堂裏手で特別公開されています。紫陽花よりも派手さには欠けるのですが、お寺に似合う奥ゆかしい花です。こちらも期間限定なのでお見逃し無く。
鎌倉七口のひとつに数えられる亀ケ谷坂切通し。このシーズンになると、切り立った壁から歴史の名残を感じながら紫陽花鑑賞が楽しめる、という二度美味しいお散歩スポットとなります。Uniquely鎌倉では「あじさい坂」と勝手に命名しております。長寿寺のお隣にあたる部分が紫陽花の見どころポイントとなります。今日の様子はこれからが見ごろ…といったところ。ガクアジサイが開花はしていますが、色付きはまだまだこれからでした。5月ながら夏日となった今日ですが、切通しの深いところでは天然クーラーのごとく涼しい空気と通り抜ける風。北鎌倉から鎌倉へ徒歩で抜ける際には、是非歩いてみて欲しい場所です。
円覚寺の塔頭・佛日庵は、境内の最も奥の地域にある小さなお寺です。円覚寺の開基・北条時宗のお骨がお堂の下に納められていると伝わる由緒ある場所です。お抹茶が楽しめる場所としても有名なのですが、こじんまりした境内には紫陽花の株がいくつか植えられているのです。小さなお庭で梅雨空を明るく映してくれています。茶席には緋毛氈(ひもうせん)敷かれ、紫陽花の青とのコントラストが華やかです。今日も円覚寺はかなり賑わっていましたが、佛日庵は比較的穏やかでゆったりとした雰囲気を楽しめました。お抹茶を頂きながらお寺で紫陽花を眺めるのも優雅なひとときですよ。
今年もようやく、紫陽花の季節が始まりました。一年で最も鎌倉が賑わう季節がもうすぐやってきます。5月末に紫陽花を狙って来る方はあまりいらっしゃらないとは思いますが…。実はもう、咲いているんです。長谷寺では全体の1割くらいですが、可愛らしい可憐な花を付けるガクアジサイが既に咲き始めました。「あじさい路」の頂上付近は、由比ヶ浜が一望できるスポット。海と紫陽花のコラボが早くもお目見えです。ところどころで青い彩りを添える紫陽花。全体的にはまだカリフラワーのような緑の花が主です。これから斜面いっぱいに色付いていく紫陽花を毎週レポートしていきます。
あじさい寺として絶大な人気の明月院。ついにシーズンを迎えようとしています。まだまだ参拝客もまばらで、ゆったりとしている北鎌倉。のんびりと散策を楽しむことができました。お寺のゴールデンタイムともいえる10時頃訪れましたが、写真スポットとして有名な石段も今日は無人。緑色をした石段脇の紫陽花たちが、ピークに備えて体力を温存しているかのようでした。全体の1割にも満たないと思いますが、「明月院ブルー」が控えめに始まっていましたよ。青い花に吸い込まれそうな景色も、もうすぐそこまで来ています。
フォトジェニックなスポットとして人気の高い御霊神社の紫陽花。この時期、小学生の遠足でごった返しているお隣の長谷寺とは異なり、静かに流れる御霊神社の時の流れ。ご近所のおじいちゃんが通過していったのみで、あとは貸し切りでした。ご本堂の裏手に多く植えられた株の中で、3つだけピンクに発色した紫陽花の花を見つけることができました。淡いパステルカラーも咲き始めならではの愉しみです。江ノ電沿いの紫陽花は開花はしていますが、まだまだすべてが緑色の状態。ちょうど緑の江ノ電が通って、緑のコラボレーションとなりました。今後の色付きに期待大です。
花の寺、東慶寺では梅雨入り前の紫陽花を楽しむことができます。境内入ってすぐに植えられている黒姫アジサイ。受付でいただける東慶寺の花ごよみにも紹介されています。5月の下旬が見ごろとなるこちらの紫陽花は、今がまさにピークです。東慶寺に植えられている株はそんなに多くはないのですが、梵鐘の前のツツジと共演するかのように咲いています。黒姫アジサイはヤマアジサイの一種で、他の紫陽花よりも約1ヶ月早く咲き始めます。紫に近い青色をしていましたが、これからさらに深みのある青色になるそうです。色の変化も紫陽花の愉しみの一つです。その他の紫陽花はまだすべてが緑色。今後の彩りに期待しましょう。
3月とはいえまだまだ肌寒い鎌倉・長谷寺。それもそのはず、まだ桜も咲いておりません。
さて、ハイシーズンには「紫陽花散策路」と名前を変える長谷寺本堂裏手の「眺望散策路」ですが、この山肌の小路を訪れる人はまだまだ疎(まば)らで、その人々の目は足元の紫陽花をかすめて遠く由比ヶ浜へと注がれています。
咲いていようが咲いていまいが、紫陽花は紫陽花。
気付かれようが気付かれまいが、紫陽花は紫陽花。
紫陽花の、植物の、この凛とした佇まいが素敵ですよね。