源氏山にある鎌倉随一の金運パワースポット。ここでお金を洗うとその何倍にもなるといわれる鎌倉有名スポットでもあります。かつて源頼朝が、出来たばかりの鎌倉幕府政権下の世の中が平穏に続きますように…と祈願して建てられた神社です。急坂を登っていくとぽっかりと空いた神社の入り口となっているトンネル。ヒンヤリしたトンネル内の空気からは、パワースポットなるものの雰囲気を感じ取ることが出来ます。境内の社務所や売店は立派なもので、お金を洗うためのザルが山積みに。ここでザルと線香を受け取り、奥宮の洞窟内でお金を洗います。
お金を洗う風習は、鎌倉幕府5代執権・北条時頼の頃から始まったと言われ、もう700年以上も続いている歴史ある「銭洗」なのです。いつでもたくさんの人で賑わう銭洗弁財天は、遠足の子供たちから年配の観光客まで実に様々な人が訪れます。近年では外国人観光客からも人気のスポット。
境内にはお茶を飲めるお店があったり、ベンチが多く設けられていたり。ゆっくり休憩してから源氏山公園を散策したり、すぐ近くを通るハイキングコースへと向かうのもおすすめ。
ちなみに12日ごとに巡ってくる「巳の日」に訪れると、より強い効果が得られると言われています。弁天様の使いとされる「白蛇」にあやかって、巳の日は縁起の良い日とされているので、より多くの人で賑わいます。
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銭洗弁財天宇賀福神社 |
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〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-25-16 |
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JR横須賀線・江ノ電鎌倉駅徒歩18分。鎌倉駅西口を出て、市役所前交差点を直進します。トンネルを超えて、「佐助1丁目」の信号を右へ。そのまま直進すると急な坂道と切りっぱなしの壁が出てきます。少し登ると左側に参道入り口があります。 |
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8:00 〜 17:00 (巳の日は 6:00 〜 17:00) |
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なし |
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無料(お金を清める場合は100円) |
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0467-25-1081 |
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あり。急坂の手前にありますが、台数は10台程なので出来るだけ徒歩か公共交通機関をおすすめします。 |
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なし |
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撮影自由 |
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NG |
◼︎名称:銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)
◼︎正式名称:銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)
◼︎宗派:臨済宗建長寺派
◼︎御祭神:市杵島姫命(いちきしまひめ)
◼︎創建:文治元年(1185)
鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が、巳年・巳の月・巳の日に宇賀福神から夢でお告げを受けました。それは、この地に湧く水で神仏を祀れば世の中が平和になるとのお告げでした。そして頼朝がこの地に宇賀福神を祀ったことから、文治元年(1185年)が銭洗弁財天の始まりとされています。また、同じく巳年の正嘉元年(1257年)に北条時頼がこの霊水でお金を洗い一族繁栄を祈願したことがきっかけで銭洗の風習が広まったといいます。今では洗えば銭が増えるとの信仰が広く知られるようになりました。明治の神仏分離以降は、宇賀福神と弁財天が習合して弁財天と呼ばれるようになっています。
急な坂道を登ると銭洗弁財天の山門が見えます。提灯と鳥居の背景にあるのは荒々しい岩肌です。境内への入り口がぽっかりと穴を開けています。
境内に向かうトンネルは隧道になっています。しっとりとした湿度を保った洞内の壁は晴れていても湿っていたりします。神秘的な雰囲気を醸し出している参道です。
階段を上がった高い場所にあるのが上之水神宮です。水神を祀っています。
上之水神宮に対してその下部に位置するのが下之水神宮で上同様に水神を祀っています。両サイドには池があり、美しい景観です。池には色とりどりの鯉が泳いでいます。
山門から入りトンネルを抜けて一番近くにあるのが七福神社です。七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、寿老人、福禄寿)を祀る神社です。
主祭神である市杵島姫命(いちきしまひめ)を祀ります。本宮にお参りしてから奥宮で銭洗いをしましょう。
宇賀福神(弁財天)を祀る奥宮は奥まった洞窟の中にあります。霊水が湧き出る洞内で参拝者は「銭洗い」を行います。神仏習合して宇賀福神が弁財天と呼ばれるようになったと伝わっています。
弁財天の遣いは白蛇と云われます。そのため巳の日(12日ごとに巡ってくる)に弁財天にお参りすると縁起が良いとされており、吉日となっているのです。巳の日には写真のように、蛇が好物とするたまごをお供えするボックスが各社に設置されます。
境内には売店があります。鎌倉のお土産などもこちらで購入が可能。修学旅行生やバスツアーの参拝者が多い銭洗弁天ならでは。
ザルとろうそくとお線香を受け取ります(100円)。ろうそくに火を灯しお供えします。
お線香に火をつけ、本宮の手前にお線香をお供えします。なかなか熱いので気を付けましょう。
本宮へお参りします。これは省くことのできない大事なものです。本宮には主祭神の市杵島姫命(いちきしまひめ)が祀られています。
お金をザルに入れたらいざ奥宮へ。このように小銭だけでなく、お札を洗う人の姿も多数見受けられます。霊水をかけすぎるとお札がふやけるので要注意。
奥宮にお参りします。洞窟の内部に霊水がたっぷりと湧き出ています。ひしゃくで静かに願いを込めて霊水をかけ、お金を清めましょう。
使い終わったザルは持ち帰らずに定位置に戻します。清めたお金はハンカチなどで拭いたら持ち帰ってもよし、お賽銭に使ってもよし。「有意義にお使いください」とあるように、大事にとっておくよりは使った方が良いと個人的には思っています。これについては諸説あるようです。