現在では通る事が出来なくなっている巨福呂坂切通し。鶴岡八幡宮のある鎌倉中心部と大寺院のある北鎌倉とを結ぶ、当時の主要幹線のひとつでした。青梅聖天社は巨福呂坂切通しの峠頂上付近へ建てられた小さな社殿です。長い階段を上がった平場には、ポツリと簡素なお堂がふたつ残っています。
『新編鎌倉志』によれば、「鎌倉の将軍が病気をして、青梅が食べたいと言ってここに実る青梅を食べたところ立ち所に治ってしまった」という事から「青梅聖天社」と呼ばれるようになったということです。現在でも大きな梅の木が参道の階段沿いに植えられています。
ご本尊の歓喜天とはちょっと珍しい神様です。像の頭をした男女が抱き合う双身の神様で、元はヒンズー教のガネーシャという神様に由来しています。歓喜天は非常に強い力を持つ秘仏とされてきたために、ご開帳しているお寺もほとんどありません。青梅聖天社の双身歓喜天は、現在は鎌倉国宝館に保管されているため、国宝館に行けばお目にかかる事が出来ます。他の仏像とは全く違う出で立ちで驚きます。一般には夫婦和合の利益ありと説かれていますが、峠を往来する人々の安全を願って祀られたと考えられています。
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青梅聖天社(おうめしょうてんしゃ) |
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〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-6-11 |
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鎌倉駅東口から小町通を抜けるルートで徒歩15分。鶴岡八幡宮の西鳥居からは徒歩5分です。 |
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自由 |
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無休 |
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無料(拝観志納) |
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なし |
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なし |
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撮影自由 |
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