ここ光触寺は、鎌倉末に興った「時宗」の開祖、「一遍上人」さんが開いたお寺。一遍上人が手を合わせて拝んでいる石像が境内に置かれています。
「頬焼(ほおやけ)阿弥陀」
御本尊は運慶作とも言われる木造阿弥陀三尊像(阿弥陀如来と脇侍の観音菩薩・勢至菩薩)で、国の重要文化財にも指定され、頬焼(ほおやけ)阿弥陀とも呼ばれています。この阿弥陀三尊像を運慶に依頼してつくらせたのが町局(まちのつぼね)と呼ばれる女性で、この町局に仕える僧がある時盗みの疑いをかけられて罰として頬に焼印を押されました。しかし何度やっても僧の頬に焼印の痕が残らない。この時に身代わりとなったのが御本尊の阿弥陀様。なんとその頬には焼印の痕が残っているではありませんか。
こんな不思議な伝説が書かれた「頬焼阿弥陀縁起絵巻物」も国指定重要文化材としてお寺に伝わっています。
「塩嘗地蔵」
鎌倉の外海、六浦から続く街道沿いの、朝比奈峠を越えたところにあるこのお寺では、峠を越えて鎌倉の中心地へ向かう塩の行商人が商売繁盛を願ってお地蔵さまに塩をお供えしていったということです。その帰りにこのお地蔵さまに立ち寄るとお供えした塩がいつもなくなっているとのこと。それならば、この地蔵さまが塩を舐めてしまったのだろうと「塩嘗地蔵」と呼ばれ、今でも信心深い人々が塩をお供えしています。
![]() |
岩蔵山光触寺(がんぞうざんこうそくじ) |
![]() |
時宗 |
![]() |
〒248-0001 神奈川県鎌倉市十二所793 |
![]() |
徒歩:JR鎌倉駅から徒歩45分 バス:JR鎌倉駅東口から京急バス「金沢八景駅行き」・「鎌倉霊園正門太刀洗行き」に乗車、バス停「十二所」下車徒歩3分。 |
![]() |
10:00〜16:00 御朱印などいただく場合は 12:00〜13:00 は休憩中。 |
![]() |
_ |
![]() |
志納 |
![]() |
0467-22-6864 |
![]() |
_ |
![]() |
_ |
![]() |
_ |
![]() |
本堂拝観は10名より。要予約。 |
![]() |
_ |
聖観世音が安置されている本堂は、通常は拝観不可。10名以上で予約して拝観が可能です。本堂の柱に備え付けのインターホンでお寺に方を呼び御朱印を書いていただきます。御朱印の印を押す音の後には読経する声も聞こえてきました。
金沢・六浦から鎌倉へと続く「塩の道」の途中にあったため、塩を運ぶ商人が旅の安全と商売の繁盛を願ってお地蔵さまに塩を備えて行ったのです。鎌倉からの帰り道、お地蔵さまにご挨拶しようと立ち寄ると行きにお供えした塩がなくっているではありませんか。きっとお地蔵さまが嘗めてしまったのですね。ということで「塩嘗地蔵」さまとして今でも鎌倉街道を往来する人々を見守っています。