安国論寺

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安国論寺

立正安国論が執筆された、日蓮ゆかりのお寺。

大町の住宅街の先に、緑に包まれた静かな寺院・安国論寺があります。ここは松葉ガ谷(まつばがやつ)と呼ばれる地域。寺名から推測されるように、安国論寺は日蓮が「立正安国論」を執筆した場所だといわれています。この頃の鎌倉は、天災や疫病が立て続けに起こり、日蓮は自分の説いている法華経に帰依すればそれが収まる…と、当時の最高権力者・北条時頼に「立正安国論」を提出。しかし、ここから四度の法難(危険な宗教者だとして日蓮は4回も流罪になったり草庵を焼き討ちされたりしている)が日蓮を待ち受けていたのでした。

安国論寺の本堂へ続く参道は緑に溢れ、木漏れ日がとても気持ち良いです。観光客は少なめで、どの時期も落ち着いて境内散策を楽しめます。季節の花も綺麗で、桜をはじめ、カイドウ、サザンカ、ツツジやサツキ、紫陽花も楽しむことが出来る隠れた花の寺ともいえるでしょう。本堂前の仏足石の周りや、立派な石塔のまわりも花の見どころスポットとなっています。

余裕があったら行ってみたいのが、富士山が見える展望台へと続く境内にある散策路。かつて日蓮は毎日その道を通り、法華経を唱えていたといいます。急な階段を登っていく散策路は距離は無いもののかなり足場の悪いところなのでご注意を。

日蓮の高弟であった日朗の荼毘所の奥には多くの紫陽花が咲くスポットがあります。そしてその奥に、日蓮が1回目の法難で草庵を焼き討ちにされたあと、白い猿に導かれて避難した…と伝わる「南面窟」という洞窟があります。こちらも散策路同様に足場が良くないため、歩きやすい靴がおすすめです。

名称 妙法蓮華山安国論寺
宗派 日蓮宗
所在地 〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町4-4-18
アクセス 徒歩:鎌倉駅より徒歩15分。
バス:鎌倉駅東口から鎌30・鎌31「逗子」「緑ヶ丘入り口」行きでバス停「名越」下車。案内板が出てますのでわかりやすいです。
拝観時間 9:00 - 17:00
休日 月曜日は閉門
拝観料 100円
TEL 0467-22-4825
URL
駐車場 なし
駐輪場 なし
撮影 撮影自由
ペット

安国論寺・詳細情報

安国論寺・詳細情報

安国論寺・詳細情報

◼︎名称:安国論寺(あんこくろんじ)
◼︎正式名称:妙法華経山安国論寺(みょうほけきょうざんあんこくろんじ)
◼︎宗派:日蓮宗
◼︎御本尊:久遠実成本師釈迦牟尼仏
◼︎創建:建長5年(1253)
◼︎開山:日蓮
◼︎開基:ー
◼︎文化財:寺宝のひとつに木造日蓮上人坐像があります。

安国論寺の縁起について

安国論寺の縁起について

安国論寺は日蓮聖人が鎌倉に入り最初に布教活動の拠点とした「松葉ヶ谷草庵」を結んだ場所の一つです。その跡が現在の御小庵の岩窟でここで立正安国論が執筆されたといわれています。寺院ができたのは弟子の日朗が岩窟の側に建てた安国論窟寺が始まりとされていて、文応元年(1260)のことでした。日蓮宗誕生の建長5年(1253)を安国論寺の創建年としています。日蓮は他宗を厳しく批判したことから立正安国論を北条時頼に提出したあとすぐ、松葉ヶ谷の草庵は焼き討ちに合っています(松葉ヶ谷法難)。

山門

山門

山門前には枝垂れ桜の木があり桜の時期には風情たっぷりの景観に。4月から5月ごろになると見事なツツジの花も咲き誇ります。延享3年 (1746)の作とされています。

参道

参道

参道の左手には御抹茶などをいただける休憩所と寺務所、庫裏があります。寺務所の前には石塔があり、その傍らに拝観料入れる箱が置いてあります。四季折々の美しい景観を楽しめる参道です。

本堂

本堂

御本尊の釈迦牟尼仏が祀られる本堂です。本堂手前の木々が紅葉で色づく頃は実に美しい形式となります。本堂は靴を脱いで縁側までは上がることができるので、ぜひ本堂側からも境内を見渡してみてはいかが。

本堂から見た境内

本堂から見た境内

こちらが本堂からの景色です。新たなお気に入りの景色が見つかるかもしれません。堂内は入ることはできませんが様子を伺うことはできます。手を合わせて心を込めて参拝しましょう。

御小庵

御小庵

本堂の向かい側に位置するのが御小庵です。現在のものは元禄時代(1688〜1704)に尾張徳川家から寄進されたものです。日蓮が鎌倉で最初に庵を結んだ場所のひとつとされていて、ここで臨床安国論は執筆されたと言われています。御小庵の奥は岩肌をくりぬいて作られた御法窟とよばれる洞に繋がっています。立正安国論起草の霊場です。洞窟からは何かのパワーを感じます。そんな雰囲気のある場所です。

熊王殿

熊王殿

日蓮聖人に仕えた熊王丸が信仰していた鎮守である熊王大善神尊が祀られています。厄除け、眼病平癒、歯痛止め、縁結び、交通安全、家内安全、学問成就などなど霊験あらたかな鎮守さまです。熊王殿の脇から山の上へと伸びる階段を上ると散策路へとつながっています。

散策路

散策路

熊王殿の横の階段から境内を取り囲むように歩ける散策路へと上がれます。途中の富士見台と呼ばれるひらけた場所からは、鎌倉市内と相模湾を望み、天気がよければ富士山が見えることも。日蓮聖人は毎日ここから法華経を唱えていたと伝わります。舗装されていないので歩きやすい靴であればぜひ行ってみてください。10分ほどで歩ける散策路の終点は日朗の荼毘所の裏へと続いています。

梵鐘

梵鐘

散策路の途中にある梵鐘です。つまりは山の中にあるわけですが、綺麗に管理されています。

南面窟

南面窟

4度も法難に合った日蓮の最初の法難「松葉ヶ谷法難」の時に逃げ込んだとされる洞窟です。松葉ヶ谷の草案を焼き討ちにされた際、どこからか現れた白い猿に導かれ、その後逗子にある法性寺へと避難しました。日朗の荼毘所の裏側の斜面にあります。

日朗上人の荼毘所

日朗上人の荼毘所

日蓮の弟子であった日朗の荼毘所です。日朗は自分が出家した松葉ヶ谷で火葬してほしいと遺言していたことからこの地に荼毘所が作られました。裏には安国論寺の墓所と紫陽花の咲き誇る小道や南面窟があります。

安国論寺の紅葉

安国論寺の紅葉

参道や本堂前は見事な紅葉に包まれます。鎌倉の中心部から離れているためか、紅葉の時期の大混雑を避けられる穴場スポット。風情ある鎌倉らしい紅葉を楽しめる場所の一つとしてUNIQUELY鎌倉的には大変おすすめな安国論寺です。

安国論寺の紫陽花

安国論寺の紫陽花

実は紫陽花も綺麗な安国論寺。紅葉と同様に混雑するアクセスの良い北鎌倉や鎌倉駅中心部と異なり、ゆったりと野性味溢れる見事な紫陽花を楽しむことができるおすすめスポットです。

安国論寺のツツジ

安国論寺のツツジ

安国論寺の山門周りは4月から5月にかけて見事なツツジで彩られます。山門脇と道路に面している部分も多くのピンク色で囲まれます。また参道も白色や濃いピンク色、薄いピンク色…と色とりどりのツツジで彩られ大変綺麗です。

安国論寺のサザンカ

安国論寺のサザンカ

本堂前にあるサザンカの株は樹齢350年と言われており、鎌倉市の天然記念物に指定されています。

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