安養院

  • 安養院本堂
  • 安養院本堂外観
  • 安養院入り口
  • 宝篋印塔
  • 宝篋印塔と切岸
  • 北条政子のお墓
  • 北条政子のお墓2
  • 樹齢700年の槇
  • 安養院境内
  • 安養院
  • 御朱印
  • 鎌倉三十三観音、御朱印

安養院

北条政子ゆかりのつつじ寺。

大町大路の中に佇む風情ある古刹「安養院」。北条政子の法名が安養院だったことから名前が付きました。正しくは「祇園山安養院田代寺」です。夫である源頼朝の菩提を弔うために、妻・北条政子が建立した寺院として知られます。

大町は住宅街ですが安養院のような古刹が他にもいくつかあり、現代の人々の暮らしと風情ある寺院が調和した鎌倉らしい場所の一つです。安養院は別名「つつじ寺」とも呼ばれるほどの名所でもあります。4月から5月にかけて境内はピンク色に染まり見事な景観になります。大町大路の道路沿いからも、つつじの見事な生垣が目に飛び込んで来ます。

本堂は現在は廃寺となった田代寺の観音堂を移築したもので、その所以から「祇園山安養院田代寺」と呼ばれます。田代寺は現在の妙本寺が建つ比企ヶ谷のあたりにあったと伝わる寺院です。安養院の境内では恋愛成就のご利益があると言われる日限地蔵やユニークな姿の身代わり地蔵など、いくつかのお地蔵さまにもお会いできますよ。

 

名称 安養院(祇園山安養院長楽寺)
宗派 浄土宗
所在地 〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町3-1-22
アクセス 徒歩:JR横須賀線鎌倉駅徒歩約15分
鎌倉駅から若宮大路を海側へ行き、下馬交差点を左折。踏切をわたり直進すると左手に見えてきます。目の前に上行寺があります。
拝観時間 8:00〜16:30
休日 _
拝観料 100円
TEL _
URL _
駐車場 無料駐車場あり
駐輪場 駐輪可能
撮影 撮影可能。三脚、一脚の使用は禁止。
ペット _

安養院・詳細情報

安養院詳細情報

安養院詳細情報

◼︎名称:安養院(あんよういん)
◼︎正式名称:祇園山安養院田代寺(ぎおんさんあんよういんたしろじ)
◼︎宗派:浄土宗
◼︎御本尊:阿弥陀如来
◼︎創建:嘉禄元年(1225)
◼︎開山:願行(がんぎょう)、尊観(そんかん)
◼︎開基:北条政子
◼︎文化財:国重要文化財である鎌倉最古の宝篋印塔が本堂の裏手にあります。

安養院の縁起について

安養院・縁起

正式名称は祇園山安養院田代寺(ぎおんさんあんよういんたしろじ)といい、寺名として呼ばれている「安養院」は院号になります。嘉禄元年(1225)、開山に願行を迎えて北条政子が源頼朝の没後にその冥福を祈って建てたのが長楽寺で、当時は笹目ガ谷と呼ばれる場所にありました。現在は鎌倉文学館の建っている場所で長楽寺跡の石碑のみが残ります。同年、69年の生涯を閉じた北条政子の法名から長楽寺は「祇園山安養院長楽寺」となりました。元弘3年(1333)、長楽寺は鎌倉幕府滅亡の戦火で焼失、尊観上人によって現在の場所に再建されました。もとはこの地に浄土宗の善導寺(ぜんどうじ)が建っていました。

鎌倉二十四地蔵 第二十四番札所 日限地蔵

安養院、二十四地蔵御朱印

鎌倉二十四地蔵巡りの24番札所は安養院の日限地蔵さまです。「ひぎりじぞう」と読みます。山門を入るとすぐ左側にある小さな祠に祀られています。鎌倉二十四地蔵はこちらで結願(けちがん)です。
「UNIQUELY鎌倉」御朱印と巡る、鎌倉二十四地蔵

鎌倉三十三観音 第三番札所 千手観音

安養院・鎌倉三十三観音御朱印

鎌倉三十三観音巡りの3番札所は安養院の本堂に祀られている千手観音さまです。ご本尊の後ろに祀られています。
「UNIQUELY鎌倉」御朱印と巡る、鎌倉三十三観音

山門

安養院・山門

大町大路沿いに佇む安養院の小さな玄関口。春になるとツツジでいっぱいになります。

日限地蔵

安養院・日限地蔵

定められた日数の間に願いを叶えてくれるお地蔵さま。北条政子と源頼朝にあやかり、恋愛成就のお地蔵さまとしても親しまれています。弘法大師の作と伝わります。
「UNIQUELY鎌倉」御朱印と巡る、鎌倉二十四地蔵

庫裏

安養院・庫裏

山門を入って右側に庫裏と寺務所があります。御朱印などはすべてこちらでいただけます。

槇の巨木

安養院・槇の巨木

鎌倉市指定の天然記念物、樹齢約700年の巨木です。尊観上人が植えたと伝わっています。本堂の左手は槇の巨木が作り出す心地良い木陰でマイナスイオンたっぷりです。

夫婦地蔵

安養院・夫婦地蔵

槇の木の下に祀られている小さな三体のお地蔵さま。左から夫婦地蔵、御助地蔵、親子地蔵です。

本堂(観音堂)

安養院・本堂

延宝8年(1680)に安養院は全焼、本堂も焼け落ちました。そこで、源頼朝に仕えていた田代信綱がかつて建立した田代寺(現在は廃寺)の観音堂を安養院の本堂として移築しました。そのため「祇園山安養院田代寺」となりました。本尊の阿弥陀如来坐像、十一面千手観音菩薩立像、馬頭観音菩薩、不空羂索観音菩薩、聖観音菩薩、北条政子法体坐像などが祀られます。

【重要文化財】宝篋印塔(ほうきょういんとう)

安養院・宝篋印塔

境内の裏手、本堂の後ろに回り込むと裏手は反り立った崖に面していることに気づきます。その手前にあるのが中興開山の尊観上人の墓所と伝わる宝篋印塔です。徳治3年(1308)と残されており、関東形式の宝篋印塔の中では鎌倉最古です。

北条政子のお墓

安養院・北条政子のお墓

本堂の裏手、重要文化財の宝篋印塔の左側にある小さなお墓は北条政子の供養塔と伝わります。扇ガ谷の寿福寺にも北条政子のものと伝わるお墓があり、いやいや実は政子のお墓は勝長寿院(廃寺)にあったという説もあり、真相はわかりません。歴史書片手に謎解き散歩、なんていかがでしょう。

身代わり地蔵

安養院・身代わり地蔵

布団に寝そべった姿をしているユニークなお地蔵さまは身代わり地蔵と呼ばれます。

仏足石

安養院・仏足石

お釈迦様の足跡を刻んだ石です。鎌倉のいくつかの寺院には仏足石が見られますが、その中でも一番古いものが安養院の仏足石であるといわれています。

つつじ寺

安養院・つつじ寺

4月から5月にかけて、寺中に植えられたツツジの花が満開になり、安養院はピンク色に包まれます。その様子が見事なことから「つつじ寺」とも呼ばれる安養院です。

参考文献:「鎌倉古寺歴訪 みほとけの祈り」山越実 著(平成29年4月5日 発行)、「鎌倉古寺歴訪 地蔵菩薩を巡る」山越実 著(平成26年10月18日 発行)

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