虚空蔵堂

  • 虚空蔵堂へと続く階段
  • 虚空蔵堂本堂
  • 虚空蔵堂本堂を正面から
  • 鎌倉十井の一つ、星ノ井
  • 鎌倉十三佛、虚空蔵堂の御朱印

虚空蔵堂(星ノ井寺)

奈良時代から続く伝承

長谷から極楽寺坂切通しへと向かう道は「星の井通り」と呼ばれています。その由縁となっているのが、成就院の境外仏として祀られている虚空蔵堂の横にある「星ノ井」。鎌倉十井にも数えられるこの井戸から歴史は始まっています。


時は奈良時代・天平(729年から749年頃)。既にこの地にあった星ノ井は、夜になると光り輝く星が映し出されることからこのように呼ばれていました。ある時、高僧・行基がこの井戸を覗いてみたところ、虚空蔵菩薩のさまの姿が映し出されていました。行基はその姿を仏像に彫り、この地に祀ったのでした。虚空蔵菩薩は、かつては源頼朝も秘仏として大事にしており、35年に一度しかご開帳されませんでした。


「虚空」とは宇宙空間のような無限の広がりを持つ事を意味します。そんな無限の蔵から知恵や慈悲を人々の願いに応じて分け与えてくれるのが虚空蔵菩薩さまです。頭脳明晰や成績向上といった御利益があるといわれ、1月5月9月の縁日である13日にご開帳されています。「十三参り」という13歳になる子供たちの成長を願う行事も行われています。


通りを歩いていると、白地に力強い黒字で「南無虚空蔵菩薩」と書かれたのぼりが多数はためいています。簡素な外観のお堂ですが、長い歴史を感じる事が出来ることでしょう。



名称 明鏡山円満院星井寺(通称:虚空蔵堂)
所在地 〒248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下18-28
アクセス

江ノ電長谷駅、江ノ電極楽寺駅からともに徒歩6分。極楽寺切通し沿いにあります。

拝観時間 自由
休日 無休
拝観料 志納
TEL 0467-22-3401(成就院)
URL http://www.jojuin.com/kokuu.html
駐車場 なし
駐輪場 なし
撮影 撮影自由
ペット _

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