閑静な住宅街の中、突如現れるいくつも連なった赤い鳥居の列…。住宅街からの激しいギャップに驚いてしまう、異様な雰囲気を放つ神社。どこか幻想的な雰囲気を醸し出しています。外国人観光客も多く訪れる、実に鎌倉らしい場所のひとつ。鎌倉の数あるパワースポットの中でも最強と言われる出世・開運の神様を祀ります。
源頼朝が幕府を開く前のこと、夢に「隠れ里の稲荷」が現れて頼朝に挙兵を勧めました。そこで頼朝は平氏討伐の兵を挙げて見事勝利を収め、鎌倉幕府を設立したのです。その後、頼朝は「隠れ里の稲荷」を探し出し、現在の佐助稲荷神社と銭洗弁財天を建てました。この逸話から、「出世」の力強い神様として、今でも多くの人が訪れるのです。
社殿に向かって長い階段がゆるりと続き、赤い鳥居もそれに連なります。あちらこちらに強いパワーで神社を守る狐さん。社殿へ着くと、その周りを取り囲むさらにたくさんの白狐たちがお出迎えしてくれます。社務所では無料でお茶が振る舞われていて、ベンチで休憩する人の姿も。裏山には大仏ハイキングコースがあり、佐助稲荷神社から急勾配の坂を登るとコースへ合流することも出来ます。
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佐助稲荷 |
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〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-22-12 |
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JR横須賀線鎌倉駅徒歩17分。鎌倉駅西口を出て、市役所前交差点を直進します。トンネルを超えて、「佐助1丁目」の信号を右へ。そのまま進むと「佐助稲荷神社」の表示が出てきますので、それに従い左へ。住宅街を直進すると参道が現れます。 |
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自由 |
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なし |
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無料 |
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0467-22-4711 |
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なし |
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なし |
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撮影自由 |
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◼︎名称:佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)
◼︎創建:建久年間(1190年-1199年)
◼︎御祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
源頼朝が鎌倉幕府を開く以前のことです。伊豆に流され病に伏していたところ夢枕に「かくれ里の稲荷」と名乗る翁が現れ、平家討伐の挙兵を促しました。これにより源頼朝は見事に平家を討伐し、鎌倉幕府を開くに至ったといわれています。この縁起から佐助稲荷神社は強い「出世」のご利益を持つといわれているのです。のちに頼朝は鎌倉で「かくれ里」を探り当て、神社を建てたと伝わっています。それがこの佐助稲荷神社であるということです。「佐助」の由来は、幼少期の頼朝の呼び名・佐殿(すけどの)を助けたことから「佐助(さすけ)」と名付けたと言われていますが、これには諸説あるようです。
佐助稲荷神社のメインの境内からは少しだけ離れた場所にある下社です。本殿の場所を山の上とすれば麓にあるイメージです。まずはこちらへお参りを。
かつて足柄の尼寺にあった像が今では縁あってこちらに遷ってきました。美しい姫君であった赤松幸運は良い縁がなく諦めて仏門に入り出家しました。彼女が世の若い男女に良縁があることを祈って彫ったものだと伝わっています。
赤い鳥居がどこまでも続いているかのようにみえる幻想的な風景が特徴的な、佐助稲荷神社の参道。京都の伏見稲荷神社だけではないんです。ゆるりと長い階段に沿って、赤い鳥居は境内へと続いています。
参道の先に、初めて現れるのが拝殿です。手前の手水社で清めたら次はこちらに参拝しましょう。
本殿は拝殿の裏手にある階段を登った先にあります。ほぼ山の中といったワイルドな雰囲気が漂います。周りはジメジメして苔が綺麗に群生し、神秘的な雰囲気さえ感じられます。参拝者が奉納した小さな白狐がびっしりと並べられています。
古くから湧き続ける佐助の稲荷山の水源は、麓の田畑を潤すとして昔から重宝されてきました。この湧水は霊狐の神水として讃えられ、家の神棚に供えて人々は功徳を得ようとしました。小さい泉ですが、何かとてもご利益がありそうに感じられる不思議な雰囲気です。
下社にも社務所がありますが、常に神主さんがいらっしゃるのはこちらの拝殿脇の社務所です。各種おまもりや境内に多数奉納されている白狐の小さな置き物などはこちらでいただけます。冷たいお茶も無料で振舞われています。
本殿をはじめ、境内には無数に陶器の小さな白狐が並べられています。これは参拝者によって奉納されたものです。可愛らしい様子の狐さんもこれだけ多数あると神秘的な雰囲気を醸し出します。石灯篭の周りや岩場にもたくさんの狐たち。強い出世運で有名な佐助稲荷神社ですから、ぜひ奉納してみてはいかがでしょう。縁結びを強く願う人たちが奉納したのであろう、たくさんの対になった狐さんたちも見られますよ。
境内の裏山は大仏ハイキングコースが通っています。実は佐助稲荷神社からコースへ合流するルートもあり、鬱蒼と草木の茂る湿った小道を上がっていくとちゃんと大仏ハイキングコースへと繋がっています。ただしかなりの急登になりますので、歩きやすい靴をお召しの方、並びに足腰に自信のある方のみにおすすめします。
手書きで味のある境内図が貼られています。こちらにもハイキングコースへのルートがきちんと示されています。